こんばんは、我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。
本日は午前とお昼は他会派と協議、午後は会派内協議、午後2時半から5時まで休みナシで2月定例千葉県議会に上程される議案説明を受けました。議論し続けて酸欠状態です💦
2月定例千葉県議会が1月下旬から始まりますが、2月は重要な予算を決める議会となります。
令和3年度当初予算は3月に千葉県知事選挙を控えていることから「骨格予算」のみとなります。
いわゆる政策的な判断を要する経費や新規事業等は新しい知事が決まってから6月議会において「肉付け予算」として補正予算で対応することとなっています(知事選がある年は必ずこういう仕組みとなっています)。
骨格予算のために当初予算案は人件費、社会保障費、公債費等の義務的な経費がメインです。
ただし、新型コロナウィルス感染症対策については必要な経費を盛り込んでおります。
今回は1兆9,898億17百万円(対前年度比9.4%増)です。
それは新型コロナウィルス感染症対応経費として3,312億16百万円が組みこまれているからです。
財政面でいうと、歳入では県税については新型コロナウィルス感染症の影響による企業業績の悪化や個人所得税の減少などから法人二税が234億円の減額、個人県民税が52億円の減額になるものと見込まれております。地方譲与税についても同様で特別法人事業譲与税が大幅に減額となることなどから約304億円減と見込んでいる状況で、厳しい財政運営となります。
2月議会における補正予算についてですが、予算規模は24億50百万円の減額で、補正後の最終予算額は2兆3,413億51百万円となります。
新型コロナウィルス感染症対策に関する主な内容としては、
〇ワクチン接種体制の確保(新規)
⇒ワクチン接種は「市町村」主体となりますが、医療従事者への調整や卸業者との調整、市町村で対応が難しい専門的な相談の問い合わせ対応などを千葉県が行います。
〇自宅療養者支援事業
⇒昨年12月22日から開始をしておりますが、自宅療養されている無症状者の方などについて希望に応じて配食サービスを行います。1週間程度分の食事をご自宅前に置きます。
⇒スマートフォンのアプリを活用して健康状態の確認ができるようにします。
〇介護サービス事業所等におけるサービス継続支援事業
⇒介護事業所において新型コロナウィルス感染症が拡大していることに伴い、衛生用品の購入等、感染症対策に必要となる費用を増額します。
〇障害福祉分野におけるロボット等導入支援事業
⇒障がい者支援施設等でコロナ対策としてロボット等を導入する際の助成。介護用ベッドなどでも活用できます。
また、他にも非常用自家発電設備等整備事業として、災害時に高齢者福祉施設や障がい者支援施設などの入所者等の安全な生活環境を確保するために非常用自家発電設備等の整備について助成します。
県立学校においてはICT環境整備事業として、2月補正予算において生徒が使用するPC端末等を整備します。整備台数は11,400台程度です。基本的にはPCを持っていない生徒、自宅にPCがない生徒の中で貸し出しとなります。
当初予算ではオンラインコンテンツを活用した学習やAIソフト等を活用した外国語教育などの導入もされます。
次にとても重要な組織の見直しについて皆様にお伝えしていきたいと思います。
まずは新型コロナウィルス感染症への対応として多忙化が著しくひっ迫状態にある保健所の体制強化についてです。
現在でも14名の臨時職員が対応しておりますが、保健師を26名増員します。ちなみに我孫子市を管轄する松戸保健所には6名採用されます!
次に児童相談所についてです。
これまで児童相談所の体制については県議会において議論が行われてきたところであり、私も含め会派問わず多くの議員が提言・指摘をしてきました。
令和3年度からは児童相談所の児童福祉司を55名、児童心理司27名、他保育士や一般行政事務など含め100名程度を増員します。
そして市川児童相談所には船橋市内に「船橋支所」を設置します。相談対応件数が多い柏児童相談所(管轄:柏市、我孫子市、流山市、野田市)においては、執務室の狭隘化などから調査課を「調査第一課」(管轄:我孫子、野田、流山)と「調査第二課」(管轄:柏市)とし、調査第二課は柏駅前に移ります。
また昨今、遅れが取り沙汰されている行政のデジタル化についても、総務部に「デジタル・業務改革担当部長」を新設し、行政改革推進課に「デジタル・業務改革担当課長」及び「デジタル戦略班」を新設します。
私は2月定例千葉県議会の予算委員会の理事ならびに委員でもあり、1時間弱の質疑時間があるので、県民の皆様方からいただいたご意見や提言等を参考にさせていただきながら、しっかりと取り組んでまいります。