大学で講義~政治家のセカンドキャリアを考える~

こんばんは、我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。

 

本日は文化の日で休日でしたが、私は流通経済大学にて講義でした。

 

 

キャリアデザインの授業なので、地方政治家の仕事や仕組み(二元代表制)、選挙について講義を行いました。

地方議員となって10年ですが、大学をはじめ多くの教育機関においてお声がけをいただくようになり、次代を担う若い世代の皆さんと授業を通して、意見交換ができる機会があることは、政治を行う上で、私にとっても大変有意義なことです。

 

真剣に耳を傾け、質問もたくさん出て、授業が終わってからも質問をしてきてくれた学生も複数おり、とても良い授業を行うことができました。

 

「先日行われた衆議院議員選挙に投票に行った人~?」

と聞いたら、約8~9割が手を挙げていました。

 

 

投票基準を聞いてみると、政党マッチングサイトで自分の意見に合う政党に投票した、と。一人一人が自分の基準で真剣に一票を投じているのだと実感しました。

 

今日は「政治家は落選したらどうなるのですか?」という質問が出ました。

 

私は政治家のセカンドキャリアはとても大きな課題だと思っています。日本では特定の政党に所属してしまうと、その人に政党の色がつき、民間企業では登用しにくい現実があります。

また、「先生、先生」と持ち上げられてきた首長や議員がイチから会社員をやり直すことができるか・・・・というと、その人の性質などにもよると思いますが、大半は難しいと思います。

また、企業側も使いにくいと思います。

 

私はもともと民間企業出身者で、政治の世界に慣れないように違和感を持ちながら民間感覚で政治をしていますが、そもそも民間企業で働いたことのない議員もおります。

 

また、私は市議になった際に、あまりにも時代遅れの政治の現場に驚いたことを鮮明に覚えています。

FAX中心のやり取りにも驚きました。

ひと昔前のツールや手法で行われているのは、やっぱりご年配の議員が多いからでしょう。

そこに焦点を当てて政治が行われていたら、政治の世界がガラパゴス化するのは当たり前です。

デジタル化などの流れについていけないままで、議員が選挙に落ちてどこかに就職する際、その人は使い物になるのか・・・ということです。

私も含め民間でのビジネス経験のある若手政治家は、少なからず議会に入って驚くはずです。

そこで危機感をもって積極的に議会で訴えたとしても落選してしまったら、職を失います。

落選後を気にして出馬を諦める方ももちろんいらっしゃいます。

 

一方で、議員という特殊なキャリアを活かす人もいます。

自分で起業する方もいますし、教鞭をとる方もいます。

 

政治家の仕事をしたことがマイナスになるのではなく、キャリアとしてプラスになるために、政界自体を民間企業並みに進んでいる仕事現場にし、政治家がどこにいっても使える職業となり、認知されるようになることを願っていますし、実際にそのようにしたいと思っています。そうなれば、地方議員のなり手不足問題なども解消し、議会の活性化や質の向上へとつながっていくのではないでしょうか。

 

 

学生の時にやっておけばよかったことや、人生一度きりしかないのでどんどんチャレンジしてもらいたいことなど、様々な観点で皆さんにエールを送りました。