こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
いよいよ本日、河野太郎大臣が自民党総裁選への立候補表明・公約発表を行い、岸田文雄氏・高市早苗氏と主要三候補が出揃いました。
国民的知名度とワクチン促進や行政改革実績、そして若さと実行力から私個人としてももっとも期待をしていた河野太郎候補ですが…
河野太郎さんの公約&記者会見は、めちゃくちゃ無難でした。いや無難を通り越して、足立康史議員がぶった切っているように「中身がない」と言っても良いくらいかもしれません。
デジタルや規制改革にはもちろん賛成ですが、「河野太郎だからできる!」と思えるような目玉政策がまるで無い…。
一説には「麻生大臣に丸め込まれた」「脱原発でいこうとして周囲に止められた」などとも囁かれており、エネルギー政策が現実路線に戻ったことは個人的に良いと思う反面、まったくエッジのない政策パッケージになりました。
そして経済クラスタに一斉に突っ込まれている通り、財政・金融政策に多大なる不安が…。
「消費税の減税は考えていない。安倍政権下での増税は正しかった」
「インフレ・ターゲット2%に意味はなく、経済政策の結果としてインフレが生じるもの」
「現状では国債による財政出動もやむを得ないが、規模はもう少し研究したい」といった感じで、現状において強く必要とされているマクロ経済政策にことごとく後ろ向きという残念な姿勢になっています。
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一方で岸田文雄氏、高市早苗氏はそれぞれ積極財政を表明したものの、岸田文雄氏は「新自由主義からの転換」という(私から見れば成長を放棄する)反改革路線。
高市早苗氏も既存の業界や公共事業へのバラマキが中心な上、将来的な増税を早くも匂わせています。
結局、「積極財政(マクロ)+規制改革・構造改革(ミクロ)」という、今こそ日本に必要な両輪を兼ね備えた候補は一人たりともいないという結論になりました。河野太郎氏に関しては、その看板である規制改革すら怪しいところです。
積極財政にしても、ただお金をバラまけば良いなんてことがあるはずもなく、しがらみにとらわれず景気浮揚に寄与する、つまり減税や社会保険料の減免・直接給付が必要です。
しかしながら、ここらへんが業界団体に支えられ、そこにお金をばらまかなければいけない自民党政治の限界です。
ちょうど本日、原英史・岸博幸両先生と維新の政策について対談しましたので、ぜひこちらもご参照ください。
結論:誰が自民党総裁=総理になっても改革はできない。劇的な経済成長もない。
維新の力が今こそ必要。
ファイトが沸いてきました。引き続き総裁選の政策論争には注視しつつ、自分たちの政策の訴えを強めてまいります。
それでは、また明日。