2021年6月6日 14時過ぎ。高崎の自宅からのブログ。 新型コロナ感染症が収まるまで、知事である自分には、土曜日も日曜日もない。今日も、武藤健康福祉部長、大久保ワクチン推進局長、片貝首席補佐官等と連絡を取り合っている。 県内のワクチン接種を少しでも早めるため、1センチでも前に進みたい。今日は午後から、比較的時間がある。何人かのキーパーソンと会おうと思い立ったが、(もちろん会食ではなく、感染対策の取られた場所での意見交換という形で)、相手側が忙しかった。 そりゃあ、そうだろう。誰だって、週末の予定があるのだ。皆さん、急に連絡して、ごめんなさい。でも、この気持ちが大切だと思っている。日頃の小さな努力の積み上げが、成果に結びつくからだ。 知事として「ワクチン加速化のための方針」を決定した。自分がやるべきことは、それに従って努力してくれている職員たちの仕事が少しでもスムーズに運ぶよう、環境を整備することだ。 今日も、心に言い聞かせた。「知事が偉いなどど勘違いしてはならない。慢心も禁物だ。知事という肩書きは、県を発展させ、県民を幸福にするための手段だ。その目的を達成するためには、どんな不条理にも耐え抜かねばならない」と。 知事に就任して1年10ヶ月。直後から災害対策や豚熱問題、新型コロナを含む危機に、次々と直面している。特に世界中がパンデミックに翻弄されたこの1年は、「非常事態」とも言える状況だった。今もその状態が続いている。 振り返ってみると、矢継ぎ早に、様々な対策を打ち出さなくてはならない状況の中で、時として、市町村や県議会にも、なかなか思ったような対応が出来ない場面があった。その点は、知事として、申し訳ないと感じている。 が、その都度、失敗から学び、反省し、改善していきたいと思う。新型コロナ感染症という未曾有の危機を乗り越えていくためには、(出来る限り)「オール群馬の態勢」を整える必要があるからだ。 考えてみたら、知事になってまだ2年しか経っていない。常に心の中にある「新しい知事のスタイル」を創り上げるには、まだ時間がかかりそうだ。 庁議や記者会見でも、度々、こう話して来た。 「新型コロナとの戦いは長期戦だ。この持久戦を戦い抜くためには、次の3つのことを重視する必要がある。1続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』