大村知事四選出馬

大村秀章ポスター2019「任期を全うし、さらに未来の愛知の発展に責任を果たしたい。」

大村愛知県知事は、9月26日に開会される愛知県議会で、来年2月の任期満了に伴う愛知県知事選挙に四選出馬する意向を表明した。

さて、大村知事は3年半前におこなわれた三選目となる知事選で、
・リニア開業を見据えた名古屋駅周辺のまちづくり
・産業首都
・ジブリパークの整備

などを掲げたが、「リニア開業を見据えた名古屋駅周辺のまちづくり」は未だ目に見えた形で動いていない。国、県、市の調整のほか、巨額の財源等の問題が山積しており、今後の見通しも不透明なままとなっている。一方、ジブリパークを起爆剤とした観光振興については順調に事業が進んでおり、この11月にも一部開業する。さらスタートアップ企業の支援拠点となる「ステーションAi」の整備も進んでおり、「産業首都」の実現を支えることが期待されている。

また、セントレアに整備した国際展示場や中部国際空港第2滑走路の整備に向けた動き、アジア競技大会に向けた調整や準備なども順調に進んでいる。こうした実績から、自民党、新生あいち、公明党などの主要政党は支援に回るものとみられている。

一方、大村知事と対立してきた河村市長は、減税日本から独自の候補の擁立を進める構え。ただ、先般行われた名古屋市議南区補欠選挙において、当選どころか、共産党の票にも及ばないなど、党勢は極めて厳しい状況。ましてや県知事選ともなれば、減税日本が従来、なかなか力の及んでいない市外の地域にどのようにアプローチしていくかなど課題が多い。選挙の構図が明らかになるのはもう少し先のようだ。
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横井利明
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