音楽で街を元気に　

音楽は、人々の行動に驚くほどの力を与える。

飲食店のBGMは、ゆったりと過ごしやすい空間を演出したり、お客さんの心理に働きかけ売上アップや回転率アップにつなげたりしている。スポーツジムでは、音楽を流すことで、運動効果を高めたり運動による疲労感や苦痛を軽減したりする。昨今介護施設においては、脳の活性化や身体機能の維持・向上を目的に音楽療法の一環で認知症予防をおこなうことも多い。

音楽がこれだけの力を持つのに、多くの人は普段の生活で静寂の時間を過ごしている。街の中でも車などの騒音ばかり。もっと意識的に音楽がまちの中にあふれていたら街はもっと楽しく、そして多くの人々に元気を与えることができるかもしれない。

金山にぎわいマルシェステージやショッピングモールステージなど、音楽の街づくりに長年取り組んできた川名洋行さん(株式会社 SPECIAL STORY代表取締役)から、日常に音楽のあふれる街をつくり、人々の心を前向きにしたり、気持ちに寄り添って優しく包みこんだりして誰もが幸せになれる社会を構築するため、ぜひ実現に向け協力してほしいとの相談をいただいた。現在、大型モールの催事スペースなどを活用しお客さんや地域の方々に、土日祝日等を中心にプロアーティストを招き、音楽などを提供できないか関係者と協議を始めた。できれば次年度にも活動を開始したいと考えている。

ある研究によると、音楽をかけている人は、そうでない人より11％幸せだという。同時に、音楽がかかると、人々は12％緊張感が低下し、24％苛立ちがなくなるとのこと。川名さんの挑戦で、音楽があふれる日常を実現し、誰もが笑顔あふれる街になればと願う。