全4 回にわたり開催してきた「鳥栖公園(仮称)づくり検討会」が無事終わり、鳥栖公園の基本計画図が完成した。今回の検討会では、地域の方が「身近で、愛着の持てる公園」と感じられるように、構想段階から地域住民の方に参加していただき、意見を聞きながら計画づくりを進めてきた。
また、住民意見が活発に出されるよう名古屋市ではファシリテーター役として民間のコンサルに委託。コンサルは公園の総事業費をあらかじめ名古屋市から提示されていることもあり、「総予算」を頭の中に置きながら進めているため、住民の要望にタジタジする場面もあったが、全体において住民の満足度も高かったように思う。
さて、今回の検討会では、最終場面で大どんでん返しも。
ほぼ最終案がまとまりつつあった第3回検討会の終了後、住民側から、「一度、市役所やコンサルさんなしで住民だけで話し合いたい」と申し出。私も住民だけの検討会に参加させていただいたが、そこで話し合われたのは「もっと子どもたちが思いっきり遊べるスペースの確保」だった。
昨今、「子どもの声がうるさい」「ボールが飛んできた」「公園を廃止してほしい」など、子どもたちのあそび場に関する厳しい報道が多い中、「ボール遊びもサッカーも全部やらせたい」といった住民の願いを本音で話し合いたかったのだろう。話し合いの結果、遊具を減らしボール遊びをする広場を新たに設けるとともに、近隣の方々に配慮してボール遊び部分だけフェンスを高くするという決断をおこなった。
その結果できあがったのが上記の基本計画図。住民の思いの詰まった子どもたちが思いっきり遊べる公園の完成は、来年6月を予定している。
■ 鳥栖公園の概要
場 所 名古屋市南区鳥栖2丁目16-9(鳥栖郵政公社)
面 積 約500坪
購入額 約3億円(建物解体費を引いて購入)
郵政公舎建物解体 令和5年4月末~11月
解体費 8,000万円くらいか?
公園整備 令和5年12月~令和6年6月
公園整備費 8,000~9,000万円くらいか?
竣工予定 令和6年6月