6月17日(土)から18日(日)にかけて宝南学区並びに宝南消防団は、発生が懸念される大規模災害時を想定し、元塩公園(南区)で「災害避難野営体験訓練」を実施した。参加したのは宝南学区の住民の皆さん、宝南消防団員、名古屋市防災危機管理局、南区役所職員等。名古屋市内で宿泊型の「災害避難野営体験訓練」を実施するのは初めてとのこと。
本来なら地域の避難場所である宝南小学校等が被災したと仮定し、災害時の初期段階において、被災者が公園で避難生活を送ることを想定し実施したもの。被災地における生活拠点となるテントの設営や炊き出し訓練などを行うとともに、設営したテントで22人の方々が一夜を過ごし、被災地での活動の流れやその困難さを経験した。
当日は晴れであり気候もいい絶好の条件だったものの、災害時には「寒さ」「雨」などの厳しい条件が加わる可能性があるほか、食料や水などの備蓄や電力喪失など様々な悪条件が重なる恐れも否定できない。宝南学区並びに宝南消防団では、野営訓練を希望する住民らと協力し、さらに訓練や体験を重ねる中で、被災時における野営の課題を洗い出し、対策を進める考え。