「新たな戦前」にいる私たち

 今日のブログタイトルをテーマにした、ジャーナリスト・金平茂紀さんの講演へ。ウクライナ情勢や国会情勢、同世代の故坂本龍一さんのことなど幅広く、時に映像も交えての話に引き込まれました。私たちが「新たな戦前」にいるという現実を変えるには「身近な足元から」との話も、納得しながら講演を聞きました。

 主催は北海道平和運動フォーラム、北海道憲法共同センター、戦争させない市民の風・北海道の3団体。余談ながら「今度はがんばって」など、いろいろな方から声をかけていただきありがたい限りです。

 「今日は起きてすぐ、ショックを受けました」と切り出した金平さん。ベトナム戦争に関する米国防総省の機密文書を暴露した、ダニエル・エルズバーグさんが亡くなられました。申し込んでいた取材も、ていねいな断りの連絡があったばかりだったそうです。

 平和の話にかかわり紹介したのが、坂本龍一さん。「言いたいことが言えない国になっている」と、ラジオで金平さんと語り合ったのが2009年。その時より社会が悪い方に進んでいないかとの提起から、今が「戦前的」として3つを述べられました。

 1つに「自由が奪われていく」。統制と沈黙、メディアの萎縮のほか性差別の強まりやナショナリズムの高揚など、確かにいろんな場面に現れています。

 2つに「次世代から搾取する」。国債などの負債だけでなく、原発は廃棄物を含めて押しつけるのかと強調されました。

 3つに「戦争の準備をする」。「戦地を見た者として、憲法九条の価値は今こそ」とも述べ、軍拡財源確保法案の成立、武器の製造や売買、また命の価値が軽くなることの指摘は重く受け止めました。

 「だんだん話してるうちに希望がなくなるので」と、坂本龍一さんの音楽などもかけつつ、冒頭に書いた「永田町や霞が関のことも大事だけど、身近な足元から変えることを大事に」との言葉が、心に残りました。また今日からスタートです。

 講演前に控室にて、金平さんにはご挨拶させていただきました。「新たな戦前」など早く終わらせるため、決意も新たにがんばります。

 【今日の句】大丈夫 きっと分断 超えられる

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畠山和也
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