森は雨水を蓄え、ゆっくりと地下に染み込ませる。そして、染み込んだ水は、地中を通って川となり、また、湧き水となって再び地上へと現われる。もし、山に森がなければ、降った雨は一気に川に流れだし、激流となって海に流れ出す。場合によっては災害へとつながってしまうこともあるだろう。森が水を蓄える力を有するからこそ、何日も雨が降らなくとも、木曽川は枯れることなく、水を満々とたたえ流れ続ける。また、私たちもその木曽川の恵みを受け続けている。つまり、木曽川の水源地の涵養は、水資源を確保するため、また健全な水循環型社会の構築を図るために、極めて重要であるといえる。
7月21日(金)には、私が理事長をつとめる保育園の年長児の合宿保育がおんたけを舞台に行われ、木曽川水源地の涵養を目的にホウノキの植樹をおこなった。子どもたちには「山が元気になるよう木を植えようね。」と説明したが、いつか植樹を通した水源地の涵養が木曽川の恵みにつながっていることに気付いてほしいと願っている。