伊勢湾台風から64年

伊勢湾台風被害伊勢湾台風による高潮や決壊した貯木場から流れた木材等により、壊滅的な被害を受けた道徳のまち。当時父が経営していた保育園は園舎が破壊されただけでなく、児童用備品、調理室、保育室などすべて流され、資産となるものは何も残っていなかったという。また、水が引くまで1か月かかったことから、建物内はヘドロが大量に堆積し、その処分だけでも大変だったそうだ。

伊勢湾台風で被災した園舎の復旧費を工面するため、さまざまな金融機関を回ったものの、すべての金融機関から融資を断られたが、保育園を閉園するわけにはいかず、親戚を回ってお金を借り、なんとか園舎の建てかえにつなぐことができたと父から聞いている。

64年前の9月26日、伊勢湾台風によって名古屋市南部地域は甚大な被害を被った。多数の命を失ったばかりでなく、住宅の多くが流されたり家財道具を失ったりなど大きな被害を出した。最近でこそ、伊勢湾台風が話題に上ることは減ってきたが、私が子どもの頃は人々が口を開けば伊勢湾台風の話題だったものだ。

■ 伊勢湾台風による被害
全国の死者・行方不明者 5,098人
名古屋市の死者数 1,909人
南区の死者数 1,417名

■ 伊勢湾台風記録
最低気圧 895hPa
最大風速 75m/s
最高海水位 3.89m(名古屋港)

私が初当選してから常に念頭にあったのが、ゼロメートル地帯(南区にはマイナス1mをこえる低地も広がる)における高潮や津波、豪雨などの浸水対策。山崎川、天白川、大江川は災害への備えの目途が立ったものの、堀川、新堀川についてはこれから。
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横井利明
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