皆様に申し訳ない

自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金を巡る事件で、政治資金規正法違反の疑いにより池田佳隆衆議院議員が東京地検特捜部に逮捕された。このような事態にいたったことに衝撃を受けるとともに、国民の皆様に深くお詫び申し上げたい。そして、なぜこれだけ多額の資金を裏金として必要だったのかを私も知りたい。

さて、有権者の皆様からは、工藤彰三衆議院議員は大丈夫なのかといった問い合わせをときどきいただく。工藤彰三衆議院議員の派閥は志公会(しこうかい)。通称麻生派。ただ、工藤彰三衆議院議員が派閥のパーティ券を名古屋市内で売っていたという話を聞いたことはなく、私に派閥のパーティ券を売ってほしいと依頼があったことも一度もない。仮にそういったことがあれば間違いなく私の耳にも入るであろうことから、こうした問題は工藤衆議院議員にはなかっただろうと考えているし、有権者の皆様にも「私は聞いたことがない」と回答させていただいている。

さて、自民党における派閥は「党中党」とも称される議員集団であり、自民党が結党した1955年の結党時から存在したと聞いている。派閥所属議員は派閥の領袖に忠誠を誓う代わりに大臣野党の要職などの「ポスト」の配分を受け、一方で、派閥の領袖を「党総裁」「首相」に押し上げる組織として機能してきた。もちろん派閥は党内での予算や人事などへの力学をより強固にするため、常にその勢力の拡大に努め、まさに「派閥は自民党の活力」といわれたのもそれが背景だろう。

その派閥がいつの間にか「集金組織」に変容してしまったのは極めて残念でならない。集めた資金が何に使われたのか、その資金によって何をしようとしたのか、この際、しっかりと膿を出し切り、党として明確な説明責任を果たしてほしい。
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横井利明
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