国立感染症研究所の検査により、中国武漢市在住の旅行者(40代男性)が愛知県で初めて新型コロナウイルスに感染していることが判明し、1月26日午後9時に厚生労働省が概要を発表した。なお、厚生労働省は愛知県のどの医療機関で検体採取が行われたのかについては発表していない。また、愛知県は「過剰に心配することなく、マスクの着用や手洗いの徹底などの通常の感染症対策に努めていただくようお願いいたします。」と呼び掛けている。
■ 概要
〇年代・性別 40代男性
〇居住地 中国武漢市
〇症状、経過
・1月22日 来日(このときは症状なし)
・1月23日 発熱
・1月24日 症状が続き、関節痛も出現したため愛知県内の医療機関を受診。 レントゲン及びCTで肺炎像が認められたため入院。
・1月26日 発熱はあるものの容態は安定
〇行動歴 本人からの報告によれば、武漢市の海鮮市場(華南海鮮城)には立ち寄っていない。中国において、肺炎患者との明確な接触は確認出来ていない。移動時にはマスクを着用していたとのこと。
名古屋市は以下のように呼び掛けている。
■ 市民の皆様へ
市民の皆様におかれましては、咳エチケットや手洗い等、インフルエンザなどと同様の感染対策をお願いします。また、武漢市から帰国・入国される方におかれましては、咳や発熱等の症状がある場合には事前に医療機関に連絡し、マスクを着用するなどし、速やかに医療機関を受診してください。なお、受診にあたっては、武漢市の滞在歴があることを申し出てください。
■ 厚生労働省は報道発表資料において以下のメッセージを発表している。
今後とも各関係機関と密に連携しながら、迅速で正確な情報提供に努めてまいります。国民の皆様におかれましては、過剰に心配することなく、マスクの着用や手洗いの徹底などの通常の感染症対策に努めていただくようお願いいたします。
武漢市から帰国・入国される方におかれましては、咳や発熱等の症状がある場合には、検疫所で必ず申し出下さい。また、国内で症状が現れた場合は、マスクを着用するなどし、あらかじめ医療機関に連絡の上速やかに医療機関を受診していただきますよう、御協力をお願いします。なお、受診に当たっては、武漢市の滞在歴があることを申告してください。