「スタートアップ・エコシステムグローバル拠点都市」に名古屋が認定
「スタートアップ・エコシステムグローバル拠点都市」に名古屋が認定
愛知・名古屋及び浜松地域経済の持続的な発展のため、名古屋市では一般社団法人中部経済連合会、名古屋大学、愛知県、浜松市と連携し、内閣府が募集した「スタートアップ・エコシステム拠点都市」に対し、拠点形成計画書を提出していたが、7月14日、内閣府から愛知・名古屋及び浜松地域が「スタートアップ・エコシステム グローバル拠点都市」として認定された。
この認定をきっかけに、自動車産業の構造変化やデジタル革命の急速な進展をはじめとした変革期を迎える中、世界的な製造業の集積地である愛知・名古屋として、既存企業の飛躍的な生産性向上とともに、新たなイノベーションエコシステム構築を進め、「日本経済をけん引する成長」、スタートアップと新産業の創出が続く新しい社会「Next society」の実現を目指す。
■ スタートアップ・エコシステム グローバル拠点都市
内閣府が我が国の強みである優れた人材、研究開発力、企業活動、資金力を生かした世界に伍する日本型のスタートアップ・エコシステムの拠点の形成を目指し、地方自治体、大学、民間組織等が策定した拠点形成計画を認定するもの。
「グローバル拠点都市」に選定されると、自治体や大学、民間企業が連携して起業のための人材育成や環境整備が行われ、域内のスタートアップは起業からイグジットまでシームレスな支援を受ける事ができる。
内閣府は革新的な技術やビジネスモデルを生みだす設立10年以内の未上場で企業価値10億ドル以上の「ユニコーン企業」を各都市で5社以上輩出し、得られた資金やノウハウを活用してベンチャー企業への投資額を大幅に増加させ、日本経済全体の成長につなげる。今回認定された 「スタートアップ・エコシステムグローバル拠点都市」は東京・名古屋・京阪神・福岡の4都市圏。なお、CBインサイツによると世界のユニコーンの310社の内、米国が151社、中国82社に対し、日本は1社のみと世界から周回遅れとなっている。
■ 愛知・名古屋スタートアップ・エコシステムコンソーシアムの拠点形成計画
当地域の強みであるものづくり産業と、大学や研究機関で研究開発された技術をもとに世の中の生活スタイルを大きく変えたり社会の大きな課題を解決したりするテクノロジーである「ディープテック」を生かした世界的に求心力のあるイノベーションスタートアップエコシステムを愛知・名古屋をハブとした中部圏に形成する。
■ スタートアップ・エコシステム グローバル拠点都市に対する国等の支援
スタートアップ・エコシステム グローバル拠点都市認定されたことにより、政府、明あKんサポーターから以下の支援が行われる。
〇 ランドマークプログラム(アクセラレーションプログラム)の実施
〇 世界への情報発信、起業家・投資家の招致の支援
〇 政府のスタートアップの積極的な支援
〇 規制緩和の推進
〇 民間サポーターによる支援
※ スタートアップエコシステムとは
起業希望者に対して、企業や弁護士等の専門家、地域資源などを有機的に結び付け、循環させながら、スタートアップ企業の創出を地域で戦略的にバックアップしていく仕組み。