新規感染者が10人と、4月16日以来となる二けたの感染が確認された7月15日、名古屋市でも新型コロナウイルス感染症の感染拡大への懸念が一気に高まった。
感染経路について名古屋市は、10人のうち3人(30代女性、40代女性、50代女性)は、集団感染が発生した新宿区の劇場「新宿シアター モリエール」で6月30日から今月5日まで行われた舞台「THE★JINROーイケメン人狼アイドルは誰だ!!ー」を観覧していたことを公表。
また、「JINRO」で感染したことが7月11日に確認されている30代女性の家族2人と、やはり「JINRO」で感染したことが7月14日に確認されている60代女性と接触のあった方1人も感染が確認された。これで、「JINRO」で感染した方は5人(7月11日1人・7月14日1人・7月15日3人)、「JINRO」で感染した方から感染した方は3人(7月15日3人)となる。
しかし、名古屋市内から「JINRO」を観覧した方は10人程度いたとの情報もあり、さらに「JINRO」の名古屋市内感染は拡大する可能性がある。「JINRO」にお出かけになった方はぜひ一刻も早く保健センターに連絡してください。
一方、残りの4人のうち3人の方が感染経路不明、また、1名が感染経路不明者からの感染だった。東京都や埼玉県に起因する感染者がここ数日名古屋市内でも相次いでいたことから、市内でも感染が拡大している可能性は否定できない。人が多数集まる場所を避けるとともに、3密を避け、手洗いの徹底やマスクの着用など新しい生活様式に十分気をつけてほしい。
ただ、
東京都においても努力していただいていることはよくわかるが、7月に入ってからの東京都における感染拡大並びに東京都から東京近郊、各地への感染の広がりを見るとき、すでに新型コロナウイルス感染症の感染拡大は「東京問題」だと言わざるを得ない状況となっている。ようやく7月15日になり、東京都は4段階の警戒レベルのうち最も深刻な「感染が拡大していると思われる」に引き上げたものの、「止めるところは止める」「動かすところは動かす」といったメリハリが全く見られない状況が続いていたことは極めて残念。
地方の中には医療体制が不十分な都市も少なくなく、東京都と地方間の移動自粛、そして感染が拡大している舞台や夜の街などの事業者への立ち入り、感染拡大防止策が不十分な事業者への休業要請等、本腰を入れて取り組まないと取り返しのつかないことになりそうだ。
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横井利明