愛知県は、現在、瀬戸保健所豊明保健分室駐車場(豊明市)でおこなっているドライブスルー方式のPCR検査所が手狭であることから廃止し、8月20日から新たに「あいち健康の森健康科学総合センター(東浦町)」の駐車場に開設することを表明した。大村知事は「愛知県内における新型コロナウイルス感染症患者の急増に対応するため、PCR検査体制を大幅に強化する。」と理由を述べている。
対象となるのは愛知県内の診療所でPCR検査が必要と判断された症状の軽い方。車に乗ったまま唾液の採取によるドライブスルー方式で検査を受けることになる。
当初は「あいち健康の森」における検体採取件数は1日あたり90件を予定しているが、PCR検査業務の委託を受ける藤田医科大学(豊明市)の新たな検査機器の購入を待ち、今秋には1日500件の検体採取に増強される方針。なお、従来、豊明保健分室駐車場PCR検査所では名古屋市民の受け入れをおこなっていなかったが、「あいち健康の森」では名古屋市民の受け入れも行う考え。
さらに、愛知県と名古屋市は名古屋市内でのあらたなPCR検査所の設置に向け調整を進めている。現時点で、最終的な決定は行われていないものの、新たな検査所では診療所の判断に基づき、症状の軽い方を対象に、車に乗ったまま唾液の採取によるドライブスルー方式で検査を受けることを考えている。この新たな検査所での検査体制は1日500人。名古屋市民のみならず愛知県民も受け入れることを調整している。今後、地権者との調整等を終え次第、業務を開始する考え。
「あいち健康の森」ならびに市内の新たな検査所の整備により、愛知県内の検査体制は1日3,000人と大幅に増強され、今後懸念される第3波、第4波に対応できる体制を整える。