市立病院の市大病院化コメントに対する病院局の見解は…

横井利明オフィシャルブログ8月24日号「東部・西部医療センターの市立大学病院化は令和3年4月に」に対して、市民の皆さまから、また関係の皆様から36件にものぼるコメントをいただきました。すべてしっかり拝読させていただきました。ご意見ありがとうございます。

本日のブログでは、市民の皆さまから頂いたコメントに対する東部・西部医療センターを所管する「病院局」による見解を取りまとめさせていただきました。

■ 「前倒しに疑問・意義が不明」に対する病院局の見解
〇 大学病院化の位置づけ
5つの市立病院を、直営2病院と指定管理の1病院に再編したものの依然として医師不足や厳しい経営状況が続いている中で、少子高齢社会の急速な進展に伴う医療の複雑化や高度化に対応していくためには、医師の安定的な確保が必須条件であり、大学病院化により、慢性的な医師の欠員状況を早期に解消するとともに、大学教員として優秀な医師を全国から公募(招へい)できることから、各診療科の医師配置をさらに充実させ、市民の皆様にとって最適な医療を将来に渡り安定的に提供し、その信頼と期待に応えていくことができるものと考えています。

〇 大学病院化の時期の前倒しについて
大学病院化は、今後さらに厳しくなる医療情勢に的確に対応していくための、出発点であり、可能な限り速やかに行うことが、市民の皆様の利益に適うものと考えて取り組んでまいりましたが、市民の皆様の代表である議会や市長の議論も踏まえ市立病院として、さらに早くという期待に当然に応えていくべきものと考えています。なお、前倒しに際しての課題について「走りながら」本庁職員を中心に全力で準備しているところであり、実際に従事している東部・西部医療センターの職員には極力、業務的な負担を生じないように進めています。

〇 市立病院で働く職員について
東部・西部医療センターが臨床を中心とした大学病院となることを鑑み、非常勤医師については経過措置も含めた処遇を中心に、常勤医師については教員の新たな選考基準につき、学位の有無も含めて大学と検討中です。医師以外の職員については、これまでどおりの業務を、令和3年4月以降も引き続き市民の皆様のために尽力していくこととなり、手当に関しても当面の間(3年)、据え置くことから、丁寧な説明により理解を得てまいる予定です。令和3年4月に向けた最も大切な課題は職員の理解と協力であり、準備に携わる職員も含めて最大限の配慮を行いながら準備業務を進めてまいります。

■ 「大学病院化に疑問」に対する病院局の見解
〇 大学病院化による医師確保について
大学病院化によって、より多くの症例を扱い、高度な医療を研修できる環境を整備し、病院としての魅力を高め、教員ポストにより優秀な医師を採用(招へい)できるほか、これまでポストが無く、他の大学へ転出している中堅・若手医師の離職を抑制することで、医学生や研修医に選ばれる病院となり、医師確保につながっていくものと考えております。病院局では、既存手当の増額や新たな手当の新設などにより年収を上げたことにより、医師の充足に一定の効果は得られましたが、必要数を満たすまでには至ってはいないため、大学病院化により必要数の充足を目指すものです。

〇 関連病院への医師配置について
大学病院化により、大学教員としてのポストが増加し、これまでポストが無く、他大学へ転出している中堅・若手医師の離職が抑制でき、また全国公募による医師の採用(招へい)も見込めるため、名市大関連病院への配置も含めた名市大医局員の人員は増加すると見込まれております。このことにより、3病院に優先して人員数を配置したとしても、引き続き名市大関連病院へも派遣されることと想定しております。

■ 「名市大医局」に対する病院局の見解
〇 名市大医局について
令和2年4月1日現在で、病院局の医師197名中、183名(約92.9%)が名市大医局である背景があることから、とりわけ今回の大学病院化は医師確保の点で有効であると考えております。
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横井利明
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