11月定例会が開会した11月20日、河村市長から「市長提案理由説明」がなされた。
予算説明に先立ち市長の思いが披露されたが、その大半を占めたのは新型コロナウイルス感染症対策。保健センター職員は新規陽性者が確認されるたび、感染者本人から聞き取り調査を行い、発症日から2日さかのぼって濃厚接触者・健康観察対象者を特定。濃厚接触者に対するPCR検査を積極的に実施するとともに、行動の制限や日々の健康状態の確認をお願いしてきた。他の大都市に比べて名古屋市の感染拡大の速度が遅いのは、この地道できめ細かい保健センター職員の活動のたまものであることを披露した。なお、11月20日時点の名古屋市における濃厚接触者数は1,810人にのぼる。
他に、「感染症対策協力店認定制度」を11月から導入したこと、「新しい生活様式に対応した設備等導入補助金」の申請件数が10,000件を超えたこと、「移動式PCR検査バスの導入」についても説明を展開した。
そして思いの最後には、定番の大村知事への批判。「名古屋市は私の方針に従っていただいております。」との知事の発言に対し、名古屋市と愛知県の関係は対等であり、市が県の下にあるかのような発言だとして大村知事に抗議し、取り消し・謝罪を求めたことを明らかにした。まあ、市長の指摘はわかるが、ひとまず聞き置こう。