浅井医監と保育団体とのコロナウイルスデルタ株に関する懇談会

8月31日に開催された名古屋市の新型コロナウイルス対策の司令塔である浅井清文医監と名古屋民間保育園連盟との懇談会は感染対策の必要からzoom形式で行われたが、かつてないほど興味深かった。

保育園における感染症対策ほど難しいものはない。

0歳児や1歳児にマスクをすると、窒息する可能性が指摘されており、そもそもマスクはできない。一方で、子どもが泣けば、保育士は抱きかかえてあやしたり、おむつの交換をしたり...食事も保育士が一人ひとりの口の中に食事を食べさせたり。子どもが保育士の顔に大きなくしゃみをすることだって日常茶飯事だ。遊びの時間になれば保育士に飛びついたり、抱っこすれば保育士の肩は乳児のよだれでベタベタなんていうのは当たり前。子どもが感染していたら、または保育士が感染していたらと思うと不安でたまらなくなる。

ましてや新型コロナウイルスが従来株からデルタ株にほぼ置き換わったことで、感染力は一気に強くなった。飛沫感染からエアロゾル感染、いわゆる空気感染も指摘され、保育士は常に危険にさらされる。しかしひとたび、保育園で感染が拡大するようなことがあれば、保育士は社会からたたかれ批判の的となりかねない。そのような状況の中で、本当に保育士はよくやっている。

今日の懇談会では、日々新型コロナウイルス対策に悩まされる保育現場のがけっぷちまで追い込まれつつある現状や、行政に対するさまざまな思いが一気にあふれた。

さて、保育園では園児が新型コロナの陽性になりまわりの子どもに一人でも濃厚接触者が出ると、保育園全体が2週間の休園となる。しかし、保育園によっては感染症対策の必要からクラス間の交流を避けたり、遊び場所をローテーションを組んで分けたりするなど、かなり感染対策に腐心している。学年ごとにフロアを分けていたり、別棟だったりすることもある。しかし、感染の可能性がほとんどなくてもすべての子どもは自宅待機を命じられているのが今の名古屋の実情だ。

しかし保護者の中には医療関係者の方々がいたり、エッセンシャルワーカーの方もおみえになる。中にはパートを休まざるを得ず生活に影響が出ている方も少なくない。

今日の懇談会では、「保育園では、仮に感染者が出ても他のクラスに影響の出ないよう感染症対策を進めている。小中学校のように感染者の出たクラスだけ休園にしてほしい。」といった切実な意見が出された。また、子どものマスクは必要かとか、濃厚接触者の定義は変わったのか、保育園の行事はやってもいいのかなど、たくさんの質問が医監に向けられた。医監はそれぞれの質問に丁寧に回答。また、保育園で働く方々にねぎらいの言葉も投げかけられた。

なお、今日zoom形式でおこなわれた「浅井医監と保育団体とのコロナウイルスデルタ株に関する懇談会」の様子は、今後直ちに編集がおこなわれ、YouTubeで限定公開される。デルタ株対策は保育関係者に配信され共有される見込みとなっている。
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横井利明
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