名古屋鞄(かばん)協会(水野一樹前理事長)から職域接種の相談があったのが6月16日(水)。その後、水野理事長はさまざまな企業や団体と共同で、厚生労働省に対し職域接種を申請した。
しかし、待てども待てども厚生労働省からコロナワクチンは届かず、ワクチンの到着が1か月半遅れた結果、共同申請した団体の多くは名古屋鞄協会職域接種から離脱。最終的には11,000人分ワクチンを申し込んだものの、9,000人分余ることとなった。
そのため水野理事長から「保育園保護者にワクチン接種の紹介をしてほしい。」との相談をいただき、一斉に保護者に紹介したところ、9月5日までに9,000人分のすべての枠が埋まった。
さて、今回、余ったワクチン9,000人分の大半は保育園の保護者向け。また、河合塾からも接種の申し出があり、受験生を中心に一斉に接種をおこなった。その結果、余ったワクチンは若者を中心に接種をすることとなり、「若い方々の接種が遅れている」といった社会の不安に一定応えることができたものと考えている。
なお、上記グラフは接種希望者年齢別人数。12~18歳の山は河合塾の紹介。受験生を中心に接種が進んだ。また、20~40歳代の山は保育園保護者。よく若者は接種を希望しないとの声が聞こえるが、接種の機会の提供により、接種希望者が殺到したことから、若者が接種をしないのではなく、接種の機会が提供されていないだけということがわかる。