上田新党が名古屋市に与える影響は…?

前埼玉県知事の上田清司参院議員(無所属:国民民主党との共同会派)が、10月上旬、「中道政党」を目指す新党を結成する意向との報道がなされている。複数の国会議員や首長経験者らが参加する見通しとされているが、「国会議員5人」などの政党要件を満たす見通しは立っていないという。

一方、4月に行われた名古屋市長選への出馬表明が遅れた理由は、衆議院総選挙の時期をギリギリまで見極めていたためとされている河村市長。非自民、非立憲、非共産の新党は、「総理を狙う男」河村たかしにとって、待ちに待った「衆院選出馬チャンス」。中心となってうねりを起こしているのが首長経験者というのも「国に対抗する地方」といった河村市長の理念と一致する。

現在、自らが中心となって進めてきた「名古屋城天守閣木造復元」は全く動いていない状況どころが、今後のめども立たない。大好きな「SLの市街地走行」も見通しが立たない。「1,000mタワー構想」も霧の中。場所すら決まっていない。「市民税減税」についても財源不足から法人市民税減税は廃止に追い込まれた。「国際展示場」も新1号館は既定路線だが、その後は凍結状態。頼みの「減税日本ナゴヤ市会議員団」は、所属議員2名が会派の離脱するなど混乱が止まらない。

国上げて推進するDXはマイナンバーに反対する市長の政治姿勢があだになり日本中の自治体からおいてきぼり。リニア名古屋駅周辺のまちづくりも財源的なめども立っていない。このままではリニア駅と名鉄・近鉄、地下鉄などとの駅改札の接続はバラバラのまま。そこへきて金メダル噛みつき事件で市政はさらに混迷・混乱。もともと「やる気が見られない」との批判が多かった中で、混乱・停滞する名古屋市政を河村市長が投げだすのではないかといった懸念がささやかれているのが現状だ。上田新党旗揚げに対し、河村市長がどんな決断・判断をするのか、ここ1週間がヤマ場になりそうだ。
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横井利明
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