クリプトキャッシュ(暗号貨幣)

「クリプトキャッシュ」の開発に携わった中村宇利先生の講演「クリプトキャッシュが世界を変える」をうかがった。

「クリプトキャッシュ」は日本で生まれた完全暗号を用いた世界初の「暗号貨幣」であり、従来の仮想通貨にとって代わるものとされている。11月20日に七尾商工会議所と金沢大学が中心となり七尾市中心市街地でおこなわれた実証実験では、実際に1SATO=1円として、スマートフォンのアプリ上で買い物や飲食に使用された。

さて、「クリプトキャッシュ」の本体は、英数文字等からなる記号列。この記号列は、誰が、いつ、いくらの金額で発行した加藤の情報を暗号化したもの。ブロックチェーンを使ったビットコインでは、取引を台帳に書き込んで確定するまで、最短10分、場合によっては数日かかることもあり、もはや通常の決済に使うには不便といえる。それに対し「クリプトキャッシュ」なら記号列を相手に渡せば、現金と同じようにその場で決済が完了する。

すでに関係者により、名古屋市での実証実験についても市長に説明したそうだが、「よく理解していただけなかった」とのこと。他の自治体からは問い合わせが相次いでいるとのことだが、インターネットの第二ステージともいわれる「クリプトキャッシュ」を活用したDXの推進など、ぜひさまざまな検討を進めたいもの。
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横井利明
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