学校コミュニティセンター

IMG_0117 (1)今から10年ほど前のこと。

学区連絡協議会より「公民館が古くなったので建て替えを検討している。」とのお話をいただいた。当時、公民館では「ひとり暮らし高齢者給食会」や「女性会クラブ」などが開催されていたが、公民館の建設には数千万円の資金が必要となるばかりでなく、一方で、光熱水費や人件費、補修費等の維持管理費も重くのしかかる。住民負担は将来にわたり大変であることは言うまでもない。

IMG_0122 (1)ヨコイは「公民館の建て替えはやめた方がいい。すでに学区内にはコミュニティセンターもある。これからの人口減少社会にあって、学区連絡協議会が資産を保有するのではなく、機能を有する手法を考えたい。例えば、公民館と小学校西校舎は隣同士。しかし西校舎は児童数の減少で校舎1棟すべて空っぽ。耐震上も問題がないとうかがっており、空いた建物を公民館として活用できないだろうか。」

ヨコイは早速、小学校や教育委員会に調整を依頼。小学校としては西校舎を利用する予定も当面ないこと、また、学校施設を地域の高齢者と子どもとの交流や地域コミュニティの推進、高齢者福祉の拠点として活用するのは問題がないことを確認したうえで、西校舎1階の特活室、普通教室の2室を「ひとり暮らし高齢者の給食サービス」にも対応できるようガスコンロや流し台、調理台を増設するなどの改修工事を市教委の予算でおこなった。

それから約10年。

IMG_0123 (1)4月16日には明治小学校に整備された学校コミュニティセンターで、毎月のように開催されている「ひとり暮らし高齢者給食サービス」がおこなわれた。広い教室には、たくさんの高齢者の方々が集まり、民生委員の皆様によって、温かい給食が提供された。消防署からは火災警報器の設置について、学区からは今年の学区の方針について説明がなされた。給食が始まると活発なおしゃべりとともに笑顔の輪が広がった。
もちろん、学校施設がバリアフリーであることから高齢者にとってもストレスはない。ボランティアの皆さんにとっても、公民館の1階で食事をつくり2階に運ぶといった労力から解放される。

また、給食会のほか、定期的に小学生と地域の高齢者の方々との交流会なども展開されている。

地域住民にとって最も身近な公共施設である小学校。地域社会の核となるように、高度化、多様化しつつある地域住民の学習需要やコミュニティの推進、地域福祉の充実に対応して学校施設の有効利用を進める必要がある。南区で取り組みが始まり、大きな成果が出ている学校コミュニティセンター。現時点では、明治小学校のみでの実績しかないが、今後、学校の空き教室等を活用して、地域のコミュニティの場、生涯学習の場として施設の有効利用ができないか検討する必要もありそうだ。
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横井利明
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