ヒトラーを生んだワイマール憲法

第一次大戦後のドイツは、ワイマール共和国と呼ばれるが、当時世界で最も民主的な憲法を持っていた。 そのワイマール共和国憲法は、第48条で「大統領は、ドイツ国において公共の安寧と秩序が著しく破壊されもしくは危険にさらされるときは、公共の安寧と秩序の回復ために要する処置を、必要な場合は武力を用いて、講じることができる」と、大統領の緊急令を明記した。 ところが、この規定を使って、ヒンデンブルク大統領がヒトラーを首相に任命したのである。こうしてナチス政権の誕生し、第二次大戦、ホロコーストの悲劇となったのである。 ワイマール憲法48条には、大統領による緊急措置続きをみる

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