石破首相の責任は重い

 商品券配布についての石破首相の説明に、どれだけの方が納得したでしょうか。街頭宣伝で訴えると握手を求める方や「あなたがはたやまさん? がんばって」との激励、立ち止まった青年は「政治に関心を持ち始めたところです」と、寒いなかでしたが反応は熱い。

 政治資金規正法に反している疑いがあります。渡された自民党議員からも「適切ではない」ので返したとあり、さっそく市民団体から告発もされました。仮に違法性がなくとも、政治的・道義的責任は避けられません。

 なにしろ裏金事件の全容解明は進まず、国会では企業・団体献金の禁止をめぐって審議中。その最中に総理・総裁みずから配布していたのですから、国民から批判・不満の声が出るのは当然です。不誠実なのです。

 商品券が1人10万円という金額にも驚きでした。15人で150万円とは、月12万円ほどの年金生活者やパート労働者の年収に匹敵です。これでは、物価高に苦しむ庶民の苦しみをわからないだろうと思うのです。

 自民党は盛んに「政治には金がかかる」と言います。こんな金の使い方を指すのなら、国民は納得できない。汚い金まみれの政治を終わらせるには、やっぱり日本共産党の議席増を。宮内しおり道選挙区予定候補と訴えました。

 昨日は党の教育提言(こちら)をもって道教組・道高教組への懇談に。先生にも子どもたちにも余裕を、そのために「教員残業代ゼロ制度」はやめて、教員定数も増やしたい。現場の声に応えた活動をと、新たな思いも強めました。

 「異常なほどの長時間労働が、教員不足を引き起こしている。そもそもから指摘してくれているのはありがたい」(道教組)、「現場では、お金よりも時間が欲しいという声。子どもの笑顔が消えないように」(高教組)など、小手先でない抜本的な対策が必要というのは、どこでも一致します。

 なにしろ、政府自身が小手先で済ませようとしています。これでは長時間労働解消という現場の願いに応えられない。微々たる「教職調整額」の引き上げの一方で、他の手当てが削られるのではと不安があります。望んでもない「主務教諭」まで押しつけられようとしています。

 それよりも、現場に教員が増えるようにしなければ。精神性疾患による休職が過去最高になるなか、業務の量は変わらないまま、少ない先生でカバーしあわなければなりません。過度な管理と競争主義が持ち込まれれば、ますます現場が息苦しくなります。

 国は業務量を減らすため、夕方からの電話は留守番電話の対応をと奨励するようですが、学校と家庭が疎遠にもなりかねません。減らすなら過密・過剰な学習内容であり、余裕もないほどの教員の持ちコマ数こそではないのか。

 新しい学年・学校で迎える4月は、子どもも教員も笑顔で迎えられるように。私もがんばりたい。

 【今日の句】政治には 金がかかると まだ言うか

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畠山和也
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