新型コロナウイルスの影響もあって、昨年の参院選以来の富良野市。農業とともに観光が重要産業の富良野市で、やっぱり大きな打撃があるといいます。「前年に比べて売り上げは8割減収。年明けまでコロナが続けば、多くの業者はもたなくなる」「地元に残りたい高校生の就職先がなくなっている。自衛隊にでも入ろうか、との話を聞いた」など、リアルな実態もうかがいました。
当面の補てんや給付は絶対に必要です。同時に未来へ向けて、地域の産業や雇用をどう作り上げるかは重要課題です。学術会議への人事介入をしている時間があるのなら、地域に住み続けられるような支援こそ国として考えるべきです。
東川町の「語るつどい」でも、同じような話がありました。寿都町と神恵内村での「核のゴミ」文献調査に対する関心も高く、道の条例にもとづいて鈴木知事が貫いてほしい旨の話とともに、原発マネーに頼らない町づくりをどうするかも議論が必要です。
東川町で言えば、道内でのコメ作り発祥の地であり、「写真甲子園」のように独自の町おこしにも力を尽くしています。北海道は多くが農村・漁村だけに、このような地域の財産を活かす方向にこそ税金を使ってほしい。要は、もうかる先ばかりを見ているか、すべての国民の生きる権利を保障するかという根本の問題なのです。
夏の暑さはとっくに過ぎて、間もなく冬なのだなと空気が教えてくれます。明日も元気に上川管内をまわります。
【今日の句】排除より 政治の光を 連帯へ