切迫さに急いで応えて

 昨夜から一転、北海道へ「緊急事態宣言」発出に菅首相は「専門家の結論だから」。科学の尊重というより、やる気のなさが伝わってきたのは私だけでしょうか。前日の判断や見通しが甘かったということを率直に認めて、「宣言」とするなら必要な検査や補償の具体化を急ぐというのが、やるべき仕事では。

 札幌だけでなく全道的に医療機関でひっ迫状態です。例えば根室管内も、病院に比して陽性患者数が多いのではないのか。道が広域的な視点で体制確保をするとともに、緊急に宿泊療養施設を確保していくことや可能なところでは訪問診療も組み合わせることが必要だと思います。医療機関をはじめとしたエッセンシャルワーカーへのPCR検査や、現場を支えるための財政支援は国が責任を持つと、ハッキリしてほしい。

 業者に「一時支援金」もつくられましたが、申請期限は今月31日までと短いし、2019年度か2020年度の1・2・3月のいずれかと比べて売り上げ50%以下という業者が対象ですから、かなりハードルも高い。これまでの時短協力金とあわせて、わかりやすく業者へ伝わり、速やかに支給される体制づくりも必要です。5/16付「しんぶん赤旗」日曜版に「一時支援金」の申請方法などの記事が出ていますので、ぜひお広げください。

 いま札幌市は区役所から保健所に職員を派遣し、体制強化をはかっています。そう考えると五輪中止の決断をして、国みずからがコロナ対策に総力をあげることこそ必要です。北海道だけ見ても「感染経路不明」が急激に増えて市中感染が明確なだけに、国民に協力を求めるのなら政府自身が施策や態度として示さなければなりません。その切迫さを思いながら菅首相の言葉を聞くと、何とも不満ばかりが募るのです。

 今日は網走市。子育て中のお母さんから子育て環境をよくするために奮闘している実態をうかがいました。「政治や社会を変えるというような、大層なことではないんですけど」との話でしたが、地域に根づいてネットワークをつくる意欲と行動力や、身のまわりで信頼を積み上げていることがすごいと実感。日本共産党への入党も前向きに考えてくださり、期待しながら待つことにしました。

 緊急事態宣言の発出にあたっての要請を、週明けに国の出先機関へおこなう準備も進んでいます。国会とも連携しつつ、道民の苦難軽減に責任を負う立場にいる者として、しっかり役割を果たしたい。

 【今日の句】責任を 負ってる総理と 見えなくて 
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畠山和也
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