天王祭とは、悪疫よけの神とされる牛頭(ごず)天王、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の神仏習合の信仰夏の祭り。陰暦6月15日を中心に行われる。京都の祇園社「八坂神社」の祇園祭、尾張津島天王祭も同様に、牛頭天王、素戔嗚尊を祀る。かつて七所神社では、疫神を流すという祈りを込め、竹笹で作った船に人形を乗せ天白川へ流す「神葭流し(みよしながし)神事」を行っていたが、現在では、環境汚染につながることから、同神事は七所神社内でのみおこなっている。「神葭流し」の船と人形は、7月23日(金)まで拝殿前に祀られている。
毎年盛大に行われていた「七所神社天王祭」も本年はコロナ禍のため、神社役員だけの参加で斎行されたが、来年には、牛頭天王、素戔嗚尊のご加護により元のにぎやかな祭礼になることを願うもの。