限定的な閣外協力とはいえ、自公政権を倒した新しい政治のもとでの協力が合意されて、背筋が伸びる思い。市民連合と合意した政策を実現するだけでも、日本の大きな変化になること間違いなし。展望と希望を広げていきたいです。
今日は紙智子参議院議員と団体懇談へ。道林業協会には宮川潤道議、道自然保護協会・道保険医会には真下紀子道議、道保険医会には小形香織札幌市議も同席し、国政とともに道政・市政での課題もお聞きできました。
道林業協会では沓澤敏副会長さんから、北海道の森林・林業・木材産業の全体像をわかりやすく教えていただきました。伐採後の植林は全国で約3割に対し、北海道は8~9割台を維持しています。北海道や市町村独自の補助があるためで、森林所有者の負担を減らしてきたことが大きい。道産丸太材の輸出も伸びている一方で、素材輸出だけでなく「道産加工材の付加価値を高められれば」と沓澤さん。北海道の木材産業は中小零細企業ばかりで、スケールメリットの発揮や新たな設備投資においても、力強い支援が必要です。ウッドショックへの対応だけでなく、国や道も成長産業として林業を位置づけるなら、一定期間の保障が約束される支援策を求めていかなければ。
道自然保護協会では在田一則会長らから、●北広島ボールパークへのアクセス道路、●再生可能エネルギー普及と環境アセスメントや集中的な風力発電事業の問題、●道新幹線トンンネル工事の要対策土問題、●「国立公園満喫プロジェクト」-ーなど、協会が取り組んでいる課題を説明していただき、あわせて開発と自然の関係についても話題に。「日本は成長型経済しか見ていないのではないか」「資源や人口が減少するなかで、どのように世界は持続可能に進むのか」や、「現状ではパリ協定なども、きれいごとで終わらないか」とさらなる具体策を求める話にも及びました。成長の限界を超えた社会を検討するシンクタンクを日本共産党でも持ってはどうか、とのご意見もいただきました。
道保険医会では加藤康夫会長らから、コロナ感染にかかわって防止対策の継続支援や補助金の迅速給付のほか、地域医療構想の慎重な議論、診療報酬改定の大幅引き上げ、歯科では金・パラジウム等の素材価格高騰(「逆ザヤ」問題)など、広く課題が提起されました。コロナ患者を受け入れる医療機関には診療報酬も増えますが、小さな診療所でもしっかり感染対策をして一般患者を受け入れていますし、地方での小児科も収入が減って厳しいという実態があり、すべての医療機関を支えるべく報酬改定でなければと痛感しました。子どもの虫歯が増えているのに診察に来られない貧困の課題や、面会や外出が長くできない高齢者の精神的ケアなども話題になり、あらためて政治の役割の重さも実感しました。
北海道には貴重な自然があり、同時に地域で生きるための生業や、命を支える病院などの機能がなくてはなりません。「ダメだというのはいいけど、雇用や産業の提案も共産党はしてほしい」と言われることもあります。自然と開発のバランスは難しいものの、今は地域観光や第一次産業などの見通しが立たないところに大資本が参入していくという構図があって、ここへの住民合意・民主的規制づくりが求められていると思います。病院などは国が責任をもって支えなければ、ますます地方で住めなくなってしまいます。コロナ禍で浮き彫りになった課題とともに、これからの日本と地域のあり方についても訴えていきたい。
【今日の句】いっそうの 政策力も 試される