衆議院議員選挙と柏市長選挙の結果

こんにちは、我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。

 

10月31日に投開票となった令和3年衆議院議員選挙と柏市長選挙について、一人の地方政治家として意見を述べたいと思います。

そもそも、私は政党政治で議院内閣制の国政と二元代表制である地方政治は仕組みも制度も異なり、取り扱う案件も異なることから、国政選挙には基本的には関わってきておりません。

私自身は10年間、無所属でしがらみや政局は一切関係なく、市民・県民とともにまちづくりを行い、自治体が抱える課題を解決し、時代とともに発展させていく、という政治姿勢をとっています。

そのため、私の後援会はほとんどがこれまで政治に関わったことがない会社員や主婦、同級生、同窓生、ご近所の方々で構成されています。その方々に国政選挙において「この候補者に投票して」、と言うことはこれまでほとんどありません。

憲法、消費税、外交等、政権を担うべき政党への投票をする選挙ですので、国民一人一人の価値観、物差しで投票するべきだと思っていますし、私自身、国会の中にいるわけではありませんので、噂などを真に受けたり、安易なことは言わないようにしております。

 

一方で地方政治に関しては、積極的に関わってきています。

市議会、県議会の事情はよくわかっておりますし、人となりもある程度は理解しています。

何よりも、街づくりを担う地方政治家は市民・県民の生活に直結しています。それぞれの自治体が抱える課題へどのように対応していくかということが争点になります。

 

我孫子市の隣の柏市長選挙においては、4人の新人が争い、私は県議仲間の中沢ひろたか候補を支援いたしました。

そもそも、私は我孫子市根戸生まれでして、すぐ隣は柏市で、幼稚園は柏市の幼稚園に通っていました。

中学校・高校の同級生も柏には多く、親戚もたくさん住んでおり、我孫子と柏はイベントや訓練など様々な取り組みを一緒に実施することも多いことから、我孫子市民にとっても大切な選挙でした。

 

他の3名の候補者は挨拶程度という間柄でしたが、中沢ひろたか候補とは委員会等でご一緒させていただき、県議会で自民党会派に所属しながらもとてもフェアな方という印象を受けていました(普通に怒られたこともあります(笑))。

SNSのみならず、親戚や友人にも伝えながら支援いたしましたが、次点という結果。

県議仲間で落ち込み、今日もたくさん支援をお願いした方々からお電話等をいただきました。

中沢さんからきちんと個別に報告があり、最後まできちんとした方だと思いましたし、応援して良かったと改めて思いました。

大変お疲れ様でございました。

新しい市長には、多くの想いを汲み取って頑張っていただきたいと思います。

 

衆議院議員選挙に関しては、これまでないくらい、「誰に入れれば良いですか?」という問い合わせが来ました。

もちろん誘導することもありませんでしたし、基本的に批判をする選挙というのは嫌いなのと、何よりも私自身が最後まで決めかねていました。

 

国政はテレビ等でよく取り上げられるので、国民も情報を得ることが可能ですが、県議会や市議会レベルだとなかなか議会の様子や賛否が有権者に届きません。

 

私が地方議会において立憲系の会派に与しない理由のひとつに選挙で言っていることと、地方議会での提言・賛否内容が異なるということです(地方政治の話です)。

議員定数も極端なあり得ない削減数を選挙では提言してきますし、コロナ対策でも国の立憲はPCR検査の拡充を訴えていましたが、県議会では検査抑制派の意見も見られ、共産党が提案した検査拡充の発議案に賛成しませんでした(私たちの会派は賛成)。

パラリンピックの学校観戦も私たちの会派と自民党は慎重にするべきという申し入れを行いましたが、民主系の方々は知事に反対するということは極力避けている感じが否めません。

私たちの会派は確かに熊谷知事を支援しましたが、もし知事と意見が異なることはきちんと議会でも質疑を行い、要望したりしています。県民の意見を聞き、それらを自分たちで精査し、必要であれば知事や執行部と議論し、働きかける、というのが我々議会人の仕事です。是々非々で切磋琢磨しながら、進めていくことを知事も求めており、積極的に政策議論をしていくことが本来あるべき地方政治の姿であると思います。

 

重要なことは選挙で耳障りの良いことを言うことではなく、本当に選挙で言ったことを議会で実行しているか、ということだと思います。

もちろん、私たちの会派は4名という小さな無所属会派であり、単独過半数を持つ自民党の賛同なくしては、議会で通るということはありませんが、一方で、類似の政策があれば、県民のために協力したり、超党派で考えていくということも重要です。

 

私が住む千葉8区は衆議院議員は2名体制となりました。

小選挙区で当選された立憲民主党の新人と比例復活された自民党のベテラン元大臣。

自民党の現職に関しては任期中に様々な報道があったことから、比例復活も難しいとされておりましたが、惜敗率で復活当選(惜敗率が高い順から復活当選していきます)。

 

野党共闘で政権交代を目指していた野党ですが、立憲民主党は議席を減らし、代表辞任という報道が出ています。

自民党は絶対的安定多数を得て、維新や国民民主党が躍進した結果となりました。

我孫子市だけ見てみましても、維新で6,673票、国民民主党で3,448.321票というこの2党だけで1万に行く数字となっています(ちなみに我孫子市には国民民主党の地方議員は一人もおりません)。

 

国政選挙はどなたか(特定政党)を支援するとその世界だけの声ばかりが聞こえてきがちですが、一歩下がって冷静に見ることが大事だと思っています。

 

長くなりましたが、衆院選が終わり、候補者以外の私たちがようやく活動できますので、私は私で頑張ってまいりますニコニコクローバー