これから先も原発なしで

 泊原発が停止して10年。こどもの日におこなってきた集会とパレードが今年は開催され、何とかパレードに間に合いました。笑顔があふれる集会はいいですね。これから先も原発を動かさず、そして早く原発ゼロへ。参加されたみなさんと、あらためて思いを1つにしました。

 敷地内外の活断層評価、液状化や噴火への対策はじめ安全性に多くの疑問があり、何より過酷事故が起きれば取り返しがつかないほどの影響は否定できません。この10年間に投じられた安全対策費用など、電気料金として道民への負担増ともなってきました。

 巨大電源を喪失したときの全道的打撃も、胆振東部地震のときに厚真火力発電所が止まったことで経験しました。何より原発は冷やし続けなければいけないのですから、非常電源があっても、原発のために電源が必要とされる根本矛盾も軽視してはならないはずです。

 これだけの課題を解消できないのは、北電にかかわる専門家が少ないなどの問題もあるでしょうが、やっぱり原発そのものが抱える矛盾の大きさゆえだと思います。これまで何度も書いたように、もはや泊原発は北電の経営にとって重石になっているのではないでしょうか。

 「核のゴミ」が出ても、その処分方法が決まらないまま稼働するという無責任なことも続いています。寿都町・神恵内村で文献調査に踏み出した各首長の責任は重いものの、国が交付金を使って地方へ押しつける構図も変えなくては。矛盾とともに危険性まで、押しつけられることになってしまうからです。

 北海道は間違いなく再生可能エネルギーの宝庫です。だからといって乱開発や住民合意抜きで進めることはダメだし、省エネの技術開発・普及と一体にエネルギー総量を適正なものにしていく必要があると思います。気候変動対策とも重なります。要は原発に依存するか、その依存から抜け出すかの分かれ道です。

 1回目のパレード写真を見たら小学1年生(当時)のわが子も、3年前は下の子がいっしょに参加していました。参加された方のお子さんが大きくなった姿も見て、10年の歴史の重みも感じました。そう、泊原発が止まったままなのは技術的な問題とともに、何より再稼働反対の道民世論があったからこそです。

 これから先も原発なしで。野党が提出している「原発ゼロ基本法案」には、立地自治体への支援などに国が役割を果たすことも明記しています。まずは原発をやめる政治決断から。私は揺るがず訴えていきます。

 【今日の句】福島を忘れず ずっと声あげる

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畠山和也
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