酪農家の心が折れないように

 道農政事務所へ「北海道酪農の危機打開に向けた緊急要請」を、党道委員会としておこないました。増えるばかりの赤字を前に、国が思い切った手立てを打たなければ、酪農家の心が折れてしまいます。離農も増えかねないし、あらためて強く要望しました。

 北海道は飲用より加工用にまわる比率が高く、価格が低く抑えられます。そのため加工原料乳に対する補給金という仕組みがあり、単価の上げ幅が今週おこなわれるだろう審議会で決められます。大幅な引き上げがなければ、経営そのものの危機が膨らんでしまいます。

 その補給金単価の大幅引き上げとともに、▼緊急の実態調査をおこなうこと、▼配合飼料価格への補てんと、国産飼料拡大への政策誘導、▼価格が暴落している子牛販売への補填、▼借入金の返済猶予-ーなどのほかに、今こそ過剰な乳製品輸入ストップをと求めました。

 農政事務所長さんからは「制度上のルールがあるものについては難しいが、何とかしなければという思いは大臣も十分にある」と述べられ、実際に酪農家の危機的状況は所長自身も聞いてきたことが紹介されました。「若い酪農家の心が折れないようにという指摘は、まったくそのとおりです」とも話されました。

 北海道は、国が費用の1/2を負担するクラスター事業を使って、規模拡大を進めてきた酪農家も多くいます。その償還も始まるなかで、物価高騰と大幅減収に見舞われてしまいました。大規模化を誘導してきた国の責任をふまえて、じゅうぶんな支援策をおこなうべきです。しっかり本省へも伝えるよう、私から重ねて要請しました。

 その後は道原発連の宣伝、札幌北区に移動して小室まさのり道議予定候補・加藤のぼる市議予定候補との宣伝と商店街訪問へ。店内玄関で聞いてくれる方や、「いつも入れてるよ」という方も駆けつけて激励など、あたたかい反応が寄せられました。本当にありがたい。

 商店街には党の「緊急提案」をもってまわり、「灯油の価格に、みなさんが心配されています」(ガソリンスタンド)、「つぶれるほどではないけど赤字続き。節約志向となれば、うちのような店が影響を受ける」(手芸用品店)、「コロナ禍でクラスターもあり、気をつけながらの支援が続いています」(福祉施設)など、切実な実態が伝わってきました。

 「こんな時に増税とか、政府は何を考えてるのか」と、あきれ半分・怒り半分のような声も。筋が通らず理不尽な、今の岸田政権に対する不満の根強さも伝わってきます。「こういう提案をしてくれるのが大事なんだよ。がんばって」との激励もいただきました。地方選勝利に向けた活動と一体に、国を動かしていくためにもがんばりたい。

 【今日の句】防衛は 食と農こそ 優先に
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畠山和也
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