この駅は地域のもの

 高橋千鶴子衆議院議員との今日の調査は、小樽市蘭島にて住民懇談会。今年で開場120年を迎える蘭島海水浴場には、JRに乗ってくる方も多いとのこと。新幹線の並行在来線としてJRから経営分離され、3セクとして維持できずバス転換か--と広がっている不安も、率直にうかがう機会となりました。

 首長らでバス転換への同意はされたものの、住民にとって欠くことができない鉄路である函館本線(山線)。余市町から蘭島を経て小樽市へ、通学・通勤の7時台には約200人が乗るそうで、これをバスにすれば3~4台は必要になります。はたしてバス転換が現実的なのか。

 そして海水浴場ですが、炭鉱が盛んだった時代は空知地方からも来られていたとか。もともと蘭島駅は地元の方から寄付された土地に建てたとのことで、地域に根ざした駅であることもわかりました。「住民がくらしやすいようにするのが国の責任。なくされるのは悲しい」との発言も、だからこそ胸に響きます。

 海水浴場で思い出したのが、JR東日本の仙石線(仙台-石巻)。通学に使っていた私にとって、海沿いを走る区間で見えるキラキラした海は、まさに青春の1ページ。蘭島海水浴場へ来る方も、きっと心を躍らせながら列車に乗っていたのかなと‥‥。

 仁木町からの参加もあり、いまワイナリー視察や観光客も増えているとのこと。水田が広がる穏やかな風景の魅力もアピールして、何とか存続の機運を広げたいとの発言も力強い。鉄路あってこそ、いろんな可能性も開けるのだと思います。

 昨日の道からの聞き取りでは、財政的にも技術的にも3セクとして維持するのは難しいとの話がありました。一方で、青い森鉄道は国の支援を受けながら維持・存続しています。国と自治体が連携を強めて道を開けないのか、そのためにも住民の声の高まりが大事との話し合いとなりました。高橋議員の話に、私も学びました。

 並行在来線の経営分離は、政治的な背景によるところが大きい。そういう点からも日本共産党を強く大きくしなければとも、あらためて実感した2日間の調査でもありました。

 【今日の句】車窓から いつも見た海 美しく

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畠山和也
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