紙智子・岩渕友の両参議院議員と訪問・懇談3日目。最低賃金の引き上げ、社会保障の充実、中小・零細業者支援とインボイス中止、マイナカードと保険証廃止問題など幅広い意見交換となりました。これだけの課題を国会で反映させていくには、もっと日本共産党の議席を増やさなければと痛感です。今日の訪問先は、道労連・道勤医協本部・北商連・障道協。「賃上げは必要との世論は膨らんできている。進められるようにしていきたい」(道労連)、「5類になっても病院のコロナ対策は高いピークのままで、職員の緊張感や経営上の負担も続いている」(道勤医協)、「コロナ禍で猶予されていた社会保険料の支払いを、求められている業者がある。何より物価高騰に対する政府の手当てがない」(北商連)などの実態をうかがいました。
どの分野でも要望や苦労が充満しているのに、政府が対応しないことへの不満も大きい。賃上げが必要と言いながら、なぜ中小企業の支援を強めないのか。負担が増えている病院や介護事業所へ、なぜ診療報酬・介護報酬を増やそうとしないのか。新たな負担が生じるインボイスの反対や延期を求める根強い声に、なぜ背を向け続けるのか。世論調査で岸田政権の支持率が下がってきましたが、国民の苦しみに向き合っていないのですから当然です。とりわけ大きな問題の1つが、マイナカードの押しつけと健康保険証の一体化・廃止の問題。障道協では疑問や意見が噴出しました。
「全盲の人がカード用の写真を撮ったら、目が開いていないと送り返された」「精神疾患を抱えていて、じっとできず顔認証できない人もいる。暗証番号も覚えられない」「自分の病歴や薬を知られたくないのに、他の人と間違えられて見られたらと思うと恐ろしい」など、当事者だからこそ受けてきた理不尽さや不安が語られました。「病院からマイナカードを作らないでと言われた」という方も。昨日の道保険医会の懇談でも出されましたが、病院にとっても新たな機器購入や維持・更新費用の負担が重く、カード対応できない・していない病院があります。導入していてもトラブルが起きたり、操作方法がわからないために職員の手が取られているため、診療の足かせになっているとの発言もありました。道保険医会のアンケートでも、会員の多くが健康保険証の廃止に反対しています。先の費用負担だけでなく、セキュリティ対策も病院でとの通知が出されています。自分たちでシステムを作りながら安全対策は現場任せとはおかしいし、「せめて75歳以上や障害者から保険証を取り上げてはいけない」「患者さんが(カードか紙か)選べればいい」との意見も当然です。「人に知られたくない情報がある。病気には事情があるんです」との言葉を、重く受け止めたい。効率化ばかりが優先され、人権や人間の尊厳が後回しにされる社会が、豊かな社会と言えるのでしょうか。今日も「マイナ事業で潤っている業者がいるんですよね」との意見がありましたが、個人情報がもうけの道具にされることにも歯止めをかけなければ。3日間で、本当に多くの課題を学びました。国会と連携しつつ、この声を届ける議席を今度こそ。明日もがんばります。【今日の句】理不尽な廃止を 納得するものか