平和の世論を束にして

 ロシアによるウクライナ侵略から1年。小室まさのり道議予定候補(札幌北区)の街頭宣伝におじゃまして、いっしょに「ロシアはすぐに完全撤退を」と声をあげました。全国の津々浦々から抗議の声があがれば、小さな1人の声でも束となり、必ず世界を動かすと信じたい。

 侵略後すぐに在札幌ロシア連邦総領事館前に立ち、戦争反対の声を上げた小室さん。地方選に向けても「1議席といえど、決して小さなものじゃありません」と、戦争反対と訴える議席の大事さを強調しました。長く労働運動などに携わってきた小室さんだけに、声をあげる意味が重みをともなって胸に迫ります。

 新聞・テレビなどを見ていると、いつ終わりが見えるのかと悲観的になります。罪もなき多くの市民の命が奪われ、親や子を失い、離れ離れにもなり、強奪・強姦など許されない犯罪もあった。奪われた命も時間も、もう戻らない。戦争は、いちど始めると簡単には終わらないことを、この1年間でつくづく感じもしました。武力で領土拡張を進め、国際法に反しても平気なプーチン大統領を、平和の世論で包囲しなければ。

 軍事力に頼り緊張を高めるアジアか、対話と友好を積み上げていくアジアか。いま前者には、大軍拡を進める日本が加わりつつあります。後者は、ASEAN(東南アジア諸国連合)の努力があげられます。経済発展が進むASEANにとって、どうしても戦争は避けたい。それだけに外交に力が入るのも当然です。 

 互いに軍事力を高めていって心配な1つは、偶発的にぶつかって後戻りできなくなり、武力を容認する国内世論が高まったとき。そうならないために、今こそ外交努力の強化を。引き続き私も訴えていきたい。

 【今日の句】武力には 未来がないと 示したい

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畠山和也
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