沿線住民ばかりに責任を押しつけるな

 根室本線の存続を求める緊急署名の提出に、小室まさのり道議予定候補(札幌北区)と駆けつけました。寄せられた署名数は1ヶ月で8416筆。道はこの声を正面から受け止めるべきです。

 2016年の連続台風で被災し、放置されたままだった根室本線(新得-東鹿越)。JR北海道は沿線自治体や住民、経済団体などからの復旧を求める声に背を向け続け、新得-富良野間の廃線・バス転換を主張。先日、周辺4市町村の首長がバス転換を大筋で了承したと報じられました。

 しかし、住民はあきらめていません。広域周遊観光ルートとしての活用や、存続と災害復旧に向けて国との協議を求めるなどの署名を「根室本線の災害復旧と存続を求める会」「富良野鉄道未来の会」「石北沿線ふるさとネットワーク」の連名で取り組んできました。その署名提出となったわけです。

 署名は、かつて広尾線を失くした広尾町からもあったと言います。「多くの方が線路を必要としている。根室本線がなくなれば、他の線もなくなるかと危機感がある」(「根室本線の会」佐野事務局長)との重い言葉を前に、道担当者は「知事にも報告する。署名は重く感じています」と応じました。

 「首長の判断は残念な結果。沿線自治体だけに決めさせるやり方がいいのか。国や道も交えて全体を見た議論をするべき。もう一度JRにも議論を戻して」(富良野の会)、「道東をくるっとまわる円環線であり、観光や輸送戦略でも必要な路線。4自治体で決めさせることでなく、道が再考することを求めたい」(石北本線ネット)と、存廃を沿線自治体に押しつけたことへの異議も相次ぎました。

 そもそも災害復旧を放棄したJR北の姿勢が問題だし、国も「監督命令」によって事実上、廃線を誘導してきた責任も重大です。鈴木知事も、根室本線が持つ意義や可能性をどう考えているのでしょう。4年前は「ピンチをチャンスに」と言って当選したのに、住民からの活用アイディアに目を背けているのではないのか。

 他県の知事とくらべても、鉄路の意義を語る場面も少ないと思います。自公政権と一体の道政では、地域の衰退が進みかねません。鉄路の存続・活用を、地方選にて訴えていきます。

 【今日の句】誰だって 鉄路の恩恵 受けている

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畠山和也
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