踏み出しの支えを

 一昨日、わが家近くの会館で開かれた「一歩を踏み出す作品展」に足を運びました。心の病を患ったものの、パステル画を通じて社会復帰につながった甲田雅徳さんと、白石区・生活と健康を守る会が中心になって開いたものです。

 甲田さんはシステムエンジニア部門で働いていましたが、月120時間を超える残業などもあり28歳の時に退職。職を転々とした後、まったく働けなくなった期間も約20年あったといいます。

 医師の勧めもあり交友が広がるなか、出会った1つが自由に描くパステル画。体調が回復して、今は就労継続支援B型事業所で働いています。パステル画が「一歩を踏み出す」きっかけになったのでした。

 1つ1つの作品がていねいで、落ち着きがあったり、明るさが伝わってきたり、甲田さんの「一歩を踏み出す」息吹のようなものが伝わってきました。守る会の会員さんの作品もあり、仲間で支え合って今日まで来た、その温かさも感じました。

 私が行ったとき、甲田さんと同じように社会復帰できず、ちょうど相談されていた親子さんの姿も。今回の作品展があると聞いて足を運んだとのことでした。「統計などには出ない、こういう方はもっと多くいるはず」と、守る会の前川さん。

 人を人とも扱わない社会や職場は改善しないといけないし、あわせて家庭内で苦しむ本人・家族を支えられる環境づくりが必要だと痛感です。「一歩を踏み出す」、その踏み出し方は人それぞれで、寄り添うなかで見つかることもあるはず。

 自己責任や効率最優先の社会をつくりかえよう。ヒューマニズムを取り戻そう。その場で参加者自身が描いたパステル画の展示を見て、そんな思いが交流された場にもなったと思いました(私も挑戦しましたが、頭が凝り固まっていると再認識しました)。

 今日は党に対する率直な意見をいただく機会もありました。せかせかすると咳が出る状況が続いているのですが、国会情勢も鋭くなっているし、少しずつ完治にも努めます。

 【今日の句】窮屈な社会で ゆっくり出発を

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畠山和也
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