漁業者の努力が無駄にならないように

 定例の朝の街頭宣伝を終え、今日は苫小牧市へ。中国の水産物禁輸や物価高騰などの影響を聞きに、漁協を訪れました。立野ひろし道9区予定候補、冨岡隆・森本健太の両市議もいっしょです。

 ホッキ漁獲量が全国一の苫小牧市。漁協近くにあるホッキカレーなどで有名な食堂も、朝の4時から行列が途切れないほどの人気ぶり(今日の列もすごかった)。ホッキは国内消費がほとんどで、禁輸の影響は今のところは見られないとのこと。

 しかし、ホタテの輸出が滞って価格が下がれば、国内消費もホッキからホタテに置き換わる心配はあります。「懸念は懸念ですが、今後については未知数です」との話が、実際のところだと思います。

 ホッキの漁獲は自然調整できますが、養殖ホタテは水揚げしなければ、次の稚貝を育てる場所がありません。どこかで目詰まりしてしまうと、稚貝を出荷している漁業者や、水揚げしたホタテを加工する業者など、広く全道的な影響も心配されます。

 政府は保管への支援を進めるようですが、今は放出を止めて「関係者の理解なくして処分なし」の約束に立ち返るときと思います。モルタルで固めるなど放出以外の選択肢も、より真剣に検討するべきです。

 あわせて、燃油など物価高騰のもと「何とか経営を継続している状態です」との実態や、インボイスにも話が及び、免税されている漁業者自身が登録しなければ漁協が負担することになるなどもうかがいました。本当に課題が多い。

 日高地方などを襲った赤潮被害に、苫小牧漁協として自費で海洋調査をおこない、安全性を確保してきたといいます。水産物は安全・安心あってこそで、漁協が資金を持ち出してでも貫いてきたわけです。こうした努力は、福島県でも同じではないでしょうか。

 懇談のなかで「将来への不安解消が大事」という点で、話が一致しました。不安があるから貯金などにまわし、国内消費も冷え込んでしまう。もっと水産物を食べてもらうためにも、くらし応援の政治をとの決意も新たにしました。

 【今日の句】そもそもは 原発依存の 切りかえを
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畠山和也
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