牛も酪農家も、ゆとりがもてる農政に

 標茶町にて「酪農の未来を語るつどい」。若い酪農家さんも参加され、現状の課題や「マイペース酪農」実践などを語りあいました。飼料高騰・子牛価格暴落などで厳しい経営が続くなか、生産費の不足分を国が補てんする仕組みの充実が必要と痛感です。

 紙智子参議院議員が国会の状況と、日本共産党の取り組みを報告。地元の標茶町から深見迪・渡邊定之の両町議、厚岸町・石沢由紀子町議、弟子屈町・小川義雄町議らも参加されました。渡邉さんは現役の酪農家、石沢さんも昨年まで現役(後継者に経営委譲)でした。

 「マイペース酪農」とは、道東地方を中心に始めた循環型酪農です。牧草主体の昼夜放牧で1ヘクタールに乳牛1頭の規模で飼育するため、頭数は多くはありません。糞尿は堆肥にして土壌に還元し、化学肥料や大きな機械の導入を減らすことができます。循環型の生態系を活かした飼い方で、酪農家の生活にもゆとりが生まれます。

 その「マイペース酪農交流会」が今年、日韓国際環境賞を受賞しました。環境保全と生産の両立につながる点が評価されたようですが、輸入飼料や大型機械に頼らない分、経営もしっかり成り立ってもいるのです。「マイペースで続けてきて30年。こんなふうに評価されると思わなかった」と、今日も喜びの発言がありました。

 一方で、酪農家の厳しい現状についても次々と。「来年までに3戸がやめると言っている。うちの農協管内では過去最少戸数になってしまう」「大規模農家がやめてしまい、その農地などを引き継げる人がいない」のほか、「住宅価格が上がってしまい、建てるなら今だと決断したけど、先の見通しが明るいわけではない」と後継者ならではの悩みも出されました。

 道内では10年前にも年間200戸ペースで離農・離脱が相次ぎ、TPP交渉を前に酪農危機という状況がありました。競争力強化を名目に国が始めた「畜産クラスター事業」で、新たな機械や牛舎を導入した農家が、今その返済に苦しんでいます。1000万円単位の負債です。

 かつての食管制度の廃止や、酪農での不足払い制度も現行の補給金制度へと変えられてしまいました。食料の安定供給を国が放棄し、市場経済に農業を放り込み、農家には自己責任が押しつけられました。欧米が手厚い価格保障・所得補償を進めて食料自給率を引き上げたのと、まったく反対の農業政策が進められました。その結果が、今の酪農危機なのです。

 「農家が生活できる仕組みを国がつくって」「買い取りの保障を」「日本は種までもが外国依存。命の大元がどうなっているかを、もっと発信していきたい」と、出された要望や熱い思いをしっかり反映していきたい。酪農の喜びを、もっと広げてもいかないと。

 さかのぼれば米国から余剰農産物を押しつけられてきたのが発端ですから、その大元から変えようと訴える日本共産党ががんばらねばと、決意も新たにしました。

 【今日の句】食料の 外国依存を もうやめよう

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畠山和也
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