アイヌ施策推進法の見直しへ、先住権や差別解消などの課題について、紙智子参議院議員と懇談にまわりました。世界では過去の植民地化や先住民抑圧への謝罪・補償が広がるなか、日本はあまりに遅れすぎています。
アイヌ民族と女性という「複合差別」解消に声を上げてきた多原良子さん、アイヌ民族政策検討市民会議、少数民族懇談会のみなさんから、率直な意見や提言をいただきました。多原さんとの懇談には、丸山はるみ道議も参加しました。
推進法はアイヌを先住民族と明記した一方、具体的な先住権や差別禁止については踏み込まれてきませんでした。国が進めた同化政策や強制移住などへの謝罪も、かたくなに政府は拒んでいます。
推進法をつくる際にも、当事者であるアイヌとの話し合いは十分ではありませんでした。今日も「法律の主語がアイヌではなく、自治体になっている」との指摘があり、ハッとしました。
自民党・杉田水脈衆議院議員のアイヌに対する差別・侮辱の発言には、誰もが怒っています。法務局から「人権侵犯」とされた理由も、本人はわかっていないのではないでしょうか。自民党総裁として処分などをしない、岸田首相の責任も問わなければなりません。
差別・ヘイトが繰り返されるのは、国として歴史的不正義を認めてこなかったからです。政府から独立した人権擁護機関の設置などの提言もいただき、紙議員も今後の論戦などに生かしたいと述べました。北海道での世論形成に、私も力を尽くしたい。
なお、来年1月におこなう党大会の決議案にも「人権後進国から先進国に」と章を立て、アイヌ民族にかかわり、国連宣言に沿った人権尊重への前進をと方針にしています。参考にお読みください(こちら)。
昼には札幌市白石区にて、伊藤りち子・道3区予定候補や佐藤綾札幌市議らと街頭宣伝。寒風のなか党員・後援会員さんが駆けつけてくださり、通りがかりにガザ人道支援募金への協力や「しんぶん赤旗」日曜版を読むよ、という方も。
相談を通じて「日本共産党に命を救ってもらった」という方、私の恩師から呼びかけられたことをきっかけに「ずっと応援してきて、偶然に通りかかって初めて会えました」という方など、びっくりするような出会いも。元気をもらいました。
【今日の句】本当に 民主国家の 日本かな