ともにジェンダー平等の実現へ

 昨日8日の国際女性デーにあわせた全道集会は今日、札幌市で開かれました。私は党を代表してあいさつし、記念講演は「世界で最初に飢えるのは日本!~食料危機の処方箋とは」と題して、鈴木宣弘・東大大学院教授が話されました。私もあらためて学び、食料生産にとって重要な北海道での議席回復をと、あらためて決意を固めました。

 国際女性デーは、1908年に米国の女性労働者がパンと参政権を求めて立ち上がったことが契機でした。ドイツのクララ・ツェトキンらが「女性の政治的自由と平等のためにたたかう」記念の日として提唱し、1975年には国連が「国際女性デー」と定め、政治や社会を動かす節目の日となってきました。

 この数年で日本でも、▼企業の男女賃金格差の公表、▼不同意性交等を罪とする刑法の改正、▼学校に生理用品を置くことなどなどが実現し、同性婚や選択夫婦別姓を求める世論は経済界にも広がっています。この邪魔をしているのは、古い家制度や家父長制が日本の伝統だと押しつける勢力と自民党政治そのものです。

 国際女性デーにあわせた報道のなかで、まだまだ日本社会ではジェンダー平等が世界から見て遅れているのだと痛感しました。東京都立大教授の調べでは、65歳以上の単身女性の相対的貧困率が44%でした。「女性は男性に養ってもらうもの」という男性中心年金モデルが、多くの高齢女性を苦しめています。

 英誌による「働く女性の働きやすさランキング」では、いわゆる先進国29ヵ国中で日本は27位。都道府県別ジェンダーギャップ指数で、北海道は行政・教育・経済の3分野で全国最下位です。DVや性暴力も絶えません。ブログに書いたアイヌ女性の「複合差別」も、重ねて記しておきたい。

 アイヌの女性、高齢の女性、働く女性やシングルマザーなど、みな女性というだけで理不尽な現実にさらされている時に、これを正すべき政治はどうなっているでしょう。裏金事件で「濡れ手に粟」の自民党では先日、青年局の国会議員らによる過激ダンスショー懇親会に党本部からの支出もあったと報じられました。

 裏金を正当化する理由の1つに「政治活動には金がかかる」というのがありますが、この懇親会の原資も裏金なのでしょうか。よもや国民の税金である政党助成金を原資に、こんな懇親会を開いていたのなら許されません。ダンサーを呼んだ理由は「多様性の表現」だなんて、もはや腐敗を通り越したモラルなき集団だと断じざるを得ません。

 女性差別をやめよう、そしてジェンダー平等の実現を。女性や子どもが被害となる戦争をやめよう。くらし・地域・人権が守られる、ぬくもりある政治への転換を。あらためて私もがんばります。

 同時刻に開かれた「原発と核ゴミを考える3・9集会」に遅れて参加し、満田夏花さん(国際環境NGO FoE Japan事務局長)の講演を聞くことができました。あらためて原発回帰を許さず、北海道へ核ゴミを押しつけることをさせないために力を尽くしたい。

 福島原発事故がなかったかのように、原発推進・再稼働へと進む岸田政権。食い止められない思いが広がりそうななか、満田さんの「珠洲市の原発建設を止めたのは、地元のがんばりと全国の応援でした。あきらめないことが大事ではないでしょうか」との言葉に、励まされた方も多かったのでは。私も元気をいただきました。

 【今日の句】理不尽な 家父長制など 一掃を

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畠山和也
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