自粛を要請するなら支援を

 新型コロナウイルス感染の現状と今後の対策について、安倍首相が記者会見。国民の窮状が一定反映した部分と、課題として残った部分があるという印象でした。寄せられる相談などへ応えるうえでも、まずは内容を正確に把握しておきたい。

 具体的な部分としては、▼アビガン正式承認へ治験プロセス開始、▼中小事業者などへ現金給付と民間金融機関からも無利子融資、▼中小事業者や生活が困難になる世帯への現金給付、▼雇用調整助成金の助成率を非正規も含めて9割に、▼国税・地方税の減免、▼経済対策規模はリーマンショック時を超える--などがあったかと思います。文化・芸能団体への支援については「文化の灯を消してはならない」と決意は述べたものの、具体的対策は聞かれませんでした。イベント中止事業者への給付支援に含める、ということなのでしょうか。

 そもそも自粛を要請するなら、補償などの支援をセットにしなければ。対策(補正予算)は10日ほどで具体的にしていくとしています。その中身とあわせて、規模と速度が課題になります。現状でも雇用調整助成金が手元に届くまでには一定の時間がかかるので、それまでのつなぎ融資などが急がれています。

 記者との質疑では触れたようですが、医療や介護・福祉の現場への支援はさらに強めてほしい。みずからも感染しないように、そして患者・利用者に感染が広がらないようにと、現場の緊張状態は長く続いています。マスクや防護服などの衛生資材の確保もギリギリの状態ではないのかと思います。

 今日は札幌市豊平区と南区での活動。新型コロナウイルスへの心配も聞きましたが、一方で「森友問題で絶対に再調査が必要だ」「国民には自粛を求めながら、総理夫人は花見だなんてふざけてる」など、安倍首相や昭恵夫人への批判も強い。「応援してるからがんばってよ」と激励もいただきました。

 【今日の句】寄り添った政治 今こそ問われてる
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畠山和也
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