困難を乗り越える力は労働者自身に

 「ほっかい新報」メーデー特集号の対談企画として、道労連・中川喜征事務局長と労働運動にとどまらず世代を超えた団結や組織づくりなど、たっぷり語り合いました。これまでも一献を傾けながら交流してきた中川さんですが、いつもと違う角度の話にもなり、学ぶこと多き対談でした。

 リスキリングやジョブ型雇用などをどう考えるか、多様な働き方を前提とした世代といかにつながるかなど今日的な課題から、国鉄闘争やNTT大リストラとのたたかいなど道労連の蓄積、中川さんの出身産別である福祉・保育などケア労働のやりがいなど、テーマは幅広いものとなりました。

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 対談の準備に、あらためて全労連・道労連の歴史を学び直しました。資本からの独立や要求での一致、特定政党支持の押しつけはしない、産別とともに地域のたたかいとの結合など、今こそ深くとらえ直したい。国際的にも労働運動が元気ななかで、日本でも必ず変化は生まれるはずです。

 自分1人の賃金が上がったり労働環境が良くなるにとどまらず、それが働く仲間すべてのものとなれば、社会そのものが良くなっていきます。だからこそ労働者には団結が必要で、財界や権力者からは常に分断が持ち込まれてきたのが労働運動でした。

 困難はあるけれど、それを乗り越える力は労働者自身にあるはずです。政治家の立場ではありますが同じ方向を進んでいる者として、私も心ひとつにがんばろうと決意を新たにしました。

 【今日の句】団結が壊れて 喜ぶのは誰だ

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畠山和也
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