先日、ルーマニアの駐ロシア公使が観光目的で国後島・色丹島を訪問したと明らかに。日本政府は日本領土である歴史的経過などを示しながら、「受け入れられない」と伝えたのか。千島諸島に対する岸田政権の認識が、厳しく問われています。この公使は、ロシア連邦保安局の許可を得たといいます。これではルーマニアは「北方領土」をロシア領土として認めたことになってしまいかねません。公使の立場からしたら、日ロの外交問題であることを知らないはずはないでしょう。ルーマニア側の説明も必要です。日本政府の問題点で言えば、こういう時に日本領土である根拠を国際社会に発信できるかどうか、なのです。その根拠が薄弱であってはならないし、くり返し日本共産党は千島諸島全体が歴史的な日本領土であることを述べてきました。ロシアのウクライナ侵略・攻撃が止みません。ウクライナ東部が占領・実効支配されています。国際法にもとづいてロシアの暴挙を終わらせることとあわせ、同じく占領された千島諸島についても確固とした立場が必要です。千島諸島の最北である占守島では、日本がポツダム宣言受託を公表した8月15日を過ぎた18日に、旧ソ連軍が上陸して地上戦となりました。記録が正確でないものの、日本側は数百〜1000名の犠牲があったとも言われます。その後に旧ソ連軍は、今の「北方領土」に至るまで侵攻したのです。サンフランシスコ条約締結の際に、日本政府が国際法的に通用しない理屈としたこともあり、領土交渉は道理あるものとして進展してきませんでした。みずからの根拠に正当性があるのなら、日本政府は国際社会でも堂々と述べればいいのです。これらの経過をまとめた日本共産党の主張を、ぜひお読みください(こちら)。私自身も安倍首相(当時)に質問しましたが、この続きをしなければならない。北海道で活動する政治家として、くり返し訴えていきます。【今日の句】この海が戻らず どれだけ苦しんだ