良い教育をしたいからこそ

 今日は札幌の高校・障害児学校後援会の「給特法を考えるつどい」、党豊平清田南地区の「希望を語り合うつどい」へ。教育・くらし・平和を大事にするために、やっぱり自民党政治を変えなきゃと熱く語り合う機会となりました。

 義務制も高校・特別支援学校も、多忙と教員不足が続いています。教員は給特法(公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法)のもと「定額働かせ放題」と呼ばれる状態が続き、この抜本的改定をと労働組合などが運動を広げてきました。

 ところが中教審特別部会「審議のまとめ」では、残業代に当たる「教職調整額」を10%以上へ引き上げるとするのみ。これでは働く対価としても足りないし、長時間労働の歯止めになりません。逆に調整額が増えることを口実に、さらなる長時間労働が迫られる圧力になりかねません。

 なぜ労働時間に見合った残業代にならないかというと、教員は自主性・自立性が高いという職務の特殊性があるから、というのが文科省の言い分です。文科省が示すガイドラインにも、「教師の自発的な判断により行った時間は、労働基準法上の『労働時間』には含まれない」と明記しているのです。

 「管理職から『学級通信を出せ』とは言われないが、業務として必要なことだから時間外でも作っているのに」「自主性と言いながら、文科省は自主性を奪ってきたのでは」など、「審議のまとめ」や教育行政への不満が止まりません。多忙なのは教育委員会や学校の責任だと、言わんばかりの内容だからです。

 残業代を正確に出すことは当然ですが、お金の問題だけではない。教員は増えてないのに業務が増えて多忙が加速する悪循環を止めるためにも、給特法の抜本改定や教員の増員、持ちコマ数の軽減などが、どうしても必要なのです。

 多忙で余裕がなく教材研究もままならない教員のもとで、子どもたちの学ぶ権利は保障されません。教員だって、きちんと授業ができなかったり、子どもと接する時間がないのは、もどかしく悔しいのです。

 昨日も書きましたが、パブリックコメントが18,000を超えて寄せられたそうです。教育を良くしたいという思いは、学校にあふれています。私もいっしょにがんばりたい。

 党豊平清田南地区の「つどい」は、直前に会場変更という事態となったものの、会場いっぱいにご参加くださいました。千葉なおこ道1区・伊藤りち子道3区の両予定候補、池田由美・吉岡ひろ子の両市議も参加されました。

 くらしや平和、公共交通・ジェンダー、入党のきっかけなどの質問に答える形で私から話し、千葉さん・伊藤さんも入党の思いを語られました。テーブルごとに分かれた懇談で、入党を決意された方も。やっぱり仲間が増えるのは嬉しいですね。

 私がまわったテーブルでは、日本共産党のめざす未来についての質問も。進める時も選挙を通じて一歩ずつであること、資本主義の価値あるものは引き継がれること、計画的な経済における国と民間の役割の違いなど、たくさんの問題意識が出され話も時間切れとなりましたが、一定はご理解いただけたと願いたい。

 日本社会が行きづまっているからこそ、どんな社会や経済体制をめざすのか、どう実現するのかに関心も高いのですね。しっかり語り広げていきたいです。

 【今日の句】教員と子どもに 余裕と予算こそ

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畠山和也
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