紙智子参議院議員と今日は別海町へ。JA道東あさひでは酪農の現状を、別海農産物組合「べつかいらーべじ」では意欲的な取り組みを、それぞれうかがいました。基幹産業が元気になると、町の活気も違うと再認識です。
生乳生産量日本一の別海町。肉牛と合わせた約11万頭という数は人口の約7倍以上で、長く「福祉牛乳」も続けてきた文字通り酪農の町です。円安による飼料代高騰は、まさに町全体への打撃となりました。「乳価の引き上げが経営の支えになったものの、まだ目標数量まで回復していません」と、浦山宏一組合長。国が助成金を出して泣く泣く牛を処分した後ですから、すぐに生産量が回復しないのも当然です。牛は機械ではありません。
畜安法改定により、系統外出荷も増えているといいます。酪農家間で不公平感が生まれるような事態は、私も現職時に問いただしていたこと。無秩序な乳製品輸入の根拠も含め、検証と反省を急ぐべきです。
酪農の町に珍しい「べつかいらーべじ」は、無農薬野菜などに取り組んでいます。地域おこし協力隊のみなさんが組合化や販路開拓にかかわり、ふるさと納税の返礼品にまでなったとのこと。畑には所狭しと、あらゆる農産物が並んでいました。農地を提供している真籠毅さんは、定年退職してから農業にかかわりました。親の代からの農地だそうで「協力隊のみなさんが『これを育ててみよう』と、次から次へと種を持ってくるんです」と笑います。
案内してくれた中村忠士町議は、学校給食などへの活用も提案しています。北海道にはまだまだ可能性があるし、地域に根ざした展望づくりに私も力を合わせたい。
町民のみなさんとの「語るつどい」では、農業はもちろん介護事業所への支援や野党共闘についての質問もありました。和やかな雰囲気ながら、自民党政治を変えなくちゃとの思いが溢れていました。紙議員は調査を続けますが、私はここで離れて札幌へ。実り多き2日間でした。
【今日の句】手をかけて 食も地域も 守られて