次元の違う経済対策を

 中小企業へ「実質無利子、無担保の融資」とまとめたようですが、リーマン・ショック時の緊急保証は20兆円規模。そのうえ中国・韓国への入国制限もあり、日本経済に深刻な影響が出るのは必至です。調べるにつれ、これほどの対策で本当に大丈夫なのかと政府にぶつけたくなります。

 北海道中小企業家同友会の緊急アンケートでも、「被害が甚大なものになるとの懸念がある」「資金の少ない下請け業者さんが罹患した場合、国の支援がないと倒産してしまう」など、現状は瀬戸際というような回答がいくつもありました。党道委員会にも「3月の資金繰りに必死。このままでは従業員の給料も払えなくなる」との切実な声が寄せられているのです。

 そうでなくても消費税増税の影響もあり、今年1月の商業販売額は前年比4.5%もの落ち込み。日銀は株式市場を支えるのに必死のようですが、中小・零細企業を支えなければ産業の土台から崩れかねないのでは。異次元の大不況という状況には、これまでと次元の違う経済対策をする必要があります。

 中小零細企業への減税や損失補てん策、個人事業主やフリーランスも含めた休業補償、そして今こそ消費税減税を。内部留保も多くない中小零細企業にとっては、毎月毎月が資金繰りの山場なのですから、早く政府で見通しが持てるような対策を打ち出すべきです。

 私の両親は食堂を営んでいました。ちょっとお客さんが来ない日が続いただけでも「うちの店は大丈夫かな」「ちゃんと生活できるのかな」と子ども心に思い、「自営業者は自分の責任で生きるもの」と悟ったものですが、今回の事態は業者の責任に帰すものではない。政府が緊急事態と言うのなら、それに見合った経済対策を!

 【今日の句】独断が こんなに国を 振り回し
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畠山和也
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