いまも原発事故は進行形

 菅首相は先日、私の生まれ故郷でもある宮城県石巻市へ視察・訪問されました。今日は東日本大震災の月命日でもある11日。地震と津波の犠牲になった多くの方を、あらためて悼みました。大規模な自然災害の恐ろしさを思い出します。

 そして福島第一原発事故。なお故郷に帰れない方がいて、事故は現在進行形です。11日に続けてきた原発問題全道連絡会の定例宣伝でも、署名に応じられる方の姿が必ずあります。子どもを連れたお母さんが署名する姿に、寿都町「住民の会」で活動している方々が重なって見えました。

 原発で事故が起きたということは、「核のゴミ」最終処分場でも事故が起きる可能性があるといえます。原発には一応の規制基準がありますが、最終処分場の規制基準はできていません。原発はともかくも電力会社の責任ですが、最終処分場はNUMO(原子力発電環境整備機構)の責任になります。そのNUMOも、天災などの場合は国が事業を引き継ぐことになっています。「事故も被害も起きないという虚構のもとでしか、核のごみ処分は進められない」(本間照光・青山学院大学名誉教授)のです。核のごみとともに、原発を推進してきた責任も捨てられる、というのは言い過ぎでしょうか。

 寿都町・神恵内村で文献調査をおこなうとするNUMOは、住民との「対話の場」を設けるともしています。次の調査につなげる「地ならしの場」だと、私は思います。処分方法は決まらないのに、同意だけは取り付けていく進め方でいいのか。事故や被害が起きたときの責任は、誰がどのようにとるのでしょうか。

 課題山積の北海道。JR北海道は来春のダイヤ改正を機に、特急列車の減便等や18無人駅の廃止を打ち出しました。今日の道議会本会議では「1年単位の変形労働時間制」条例が可決されました。コロナ感染拡大に立ち向かっている医療機関・高齢者施設などへの支援や、忘新年会や札幌雪まつりが中止となるうえでの業者への打撃軽減なども急がれます。私も力を尽くしていきたい。

 【今日の句】隠しても 心痛まぬ 国なのか

PR
畠山和也
PR
はたやま和也をフォローする
政治家ブログまとめ