声があるから動いていく

 JR留萌本線の減便に対し、高校生や教員が声をあげたことで変化が生まれてきています。多くの高校生が利用している沼田町と秩父別町に足を運び、実態や影響をうかがいました。篠原暁・沼田町議に案内いただきました。

 3月のダイヤ改正で深川発19:22発の便がなくなると発表され、そうなると部活動や生徒会活動などに制限が生まれます。両町には高校がなく、道教委による道立高校の再編でも通学手段の確保が大前提とされてきました。先日の道議会特別委員会で真下紀子が質問で取り上げ、喜多委員長が「当委員会としても申し入れたい」と異例の発言をし、全員一致で承認するなど道議会でも変化が生まれています。

 約70名の高校生が通い、今の中学3年生も8~9割は通学に使うと見込まれている沼田町。高校教員からの要請も受けて、深川市も含めた1市2町の連名でJR北海道へも要請したきたと話されたのは横山茂町長。「子どもたちが不安のないようにしなければ」。同町は子どもたちが誇りをもてる町づくりも進めてきていたのです。

 町長さんの名刺には「JR留萌本線を存続しよう!」とも記されていました。首からぶら下げた缶バッジ風の飾りにも留萌本線が。横山町長の「コロナ感染が広がろうと、社会で必要とされて働く方々がいます。その働く人の移動を守っていくのが公共交通。鉄路は国のしっかりした支援が必要です」との言葉には、まったく同感です。

 同じく沿線の秩父別町・澁谷信人町長も、まさに同じく「子どもたちが不安のないように」と話されました。こども屋内遊戯場「ちっくる」を開設するなど一貫して子育て支援を強めてきた同町は、なんと小中学校の今年度1学期は毎日1枚ずつ子どもたちにマスクを支給していたとのこと(!)。アベノマスクより何と説得力ある決断なのかと驚きました。

 実は秩父別町からは、冬以外なら深川市の高校に自転車で通える子もいるようです。それでも沼田町と深川市の真ん中に位置し、広く子どもたちにとって不便のないようにとの思いで、澁谷町長もJR北海道へ要請をされたのでした。もちろん留萌本線の維持・存続にも足並みをそろえています。こういう力が道議会やJR北海道を動かしているのだと再認識しました。

 両町中学校長先生や教育委員会からも話をうかがいましたが、子どもたちを中心に考えていることがひしひしと伝わりました。少人数校といえ、コロナ対策では苦労を強いられた今年度だけに校長先生たちの言葉も重い。教育行政の角度からも、しっかり反映していきますと応じました。

 沼田町では、積極的に活動している地域おこし協力隊(なんと沼田町では7人!)からも話をうかがい、感染防止対策も講じて党後援会員との懇談も。地域おこし協力隊のみなさんは問題意識も鮮明で、好きになったこの町を良くしたいとの思いにも触れることができ、その話には私も多く刺激を受けます。後援会員さんからは「早く菅政権を代えないとダメだわ」との声が相次ぎ、とりわけコロナ対策への不満が強いと、あらためてよくわかりました。

 明日は深川市での調査・懇談です。

 【今日の句】鉄路ある ありがたみ知る 雪の道

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畠山和也
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