今日は札幌市中央区で街頭宣伝や少人数・短時間の「つどい」へ。街頭からも「お困りごとはありませんか」と、くりかえし私から呼びかけました。街頭宣伝に出る前から切迫した状況もうかがいました。
党中央区へ寄せられた相談や意見というのは-ー「鍼灸の仕事をしているが客は激減。飲食店だけでなく私たちにも補償がないと、もう続けられないと仲間みんなで言っている」「体重も減った。仕事も見つからない。(生活保護の勧めに対して)自分が仕事をしていた時は、生活保護は『施し』だと思っていたので、なかなか受ける気になれない」-ーなどだそうです。
この間の国会質問で、生活保護の扶養照会は義務ではないと厚労相が答弁してきたものの、まだまだ生活保護への誤解や偏見、ハードルは高い。再度の給付金が必要ですし、生活保護についても権利なのだとハッキリとさせていく必要があります。これまでの自己責任論や生活保護へのスティグマについて一掃しなければなりません。
それでも声にならない声は多いはず。だからこそ街頭からも呼びかけるし、「つどい」の場でも同様の話をすると「私は非正規労働者」という方が「休業手当ではなく有給で処理されている。休業手当をもらっても6割。この引き上げもできないのでしょうか」という実態が出されました。しっかり反映していきたいです。
「つどい」では他にも、「どうして五輪を止めようとしないのですか」「政党助成金を受け取っては」「札幌の市電延伸を全体の課題に」「二酸化炭素ゼロの目標を前倒しして」などの質問・意見とともに、「赤旗日曜版を勧めた友人から『とても面白くて、届くのを待ち望んでいる』と言われました」「志位さん・小池さん以外の国会議員も、もっとテレビ出演をして」との嬉しい話も。
ところで今日は「北方領土の日」。元島民の平均年齢が86歳に近づくなかロシアとの交渉が進まないどころか、安倍前首相が「2島返還」方針へと舵を切ったもとで、かえって交渉の到達点は後退してきたのではないか。安倍前首相へ直に質問した者の1人としても、本当にもどかしい思いでいっぱいです。
歯舞群島と色丹島は北海道の一部ですから、先行して返還されるのはありうることです。その時に中間的な条約を結ぶのもありうることです。しかし「2島返還」で平和条約締結というのでは、1956年当時のソ連側の主張に全面屈伏ということになります。これまでの日本政府の立場も、自己否定することになってしまうのではないか。
問題の根本は、①「領土不拡大」という戦後処理の大原則を、ヤルタ協定でソ連側が踏みにじったこと、②サンフランシスコ平和条約のさい、米国の要求で「千島列島の放棄」条項が入れられて日本も屈伏したこと、があります。戦後処理の不公正をただす立場に立たないと、これまでの繰り返しになってしまうのです。
そもそもは千島・樺太交換条約で、国後島・択捉島より以北の占守島までが日本の領土として確定した歴史があります。沖縄の日本復帰も、戦後処理の不公正をただす議論と、沖縄を先頭にした日本国民の世論と運動があってこそでした。だから千島問題も、元島民だけでなく北海道から声を上げ続けなければなりません。このような道理をもっている日本共産党こそが、声を上げ続けなければなりません。しっかり私も役割を果たしたい。
【今日の句】揺るがないことの 大事さ再確認